止まらない咳に注意!

20代に急増「咳喘息」

2015.01.03 SAT


ちなみに近年は咳喘息のみならず、同じく咳が続く百日咳やマイコプラズマ肺炎も増えているよう。つまり、あやしい咳が続くと思ったらとにかく診察してもらう方がベターですね 画像提供:AID / PIXTA
この時期、風邪を引いてしまった人も少なくないのでは? もし、咳以外の症状が治ったように思えるのに咳だけがいつまでも止まらない場合、違う病気にかかっている可能性があるようです。

「発熱や嘔吐など、風邪の他の症状が見られないのに咳だけが1カ月以上続く咳は、別の気管支の病気を疑った方 がいいかもしれません。最近20代などの若年層を中心に咳喘息 (せきぜんそく)というものが増えているんです。この病気は年々増加傾向にあり、この冬も患者が増えています 」(泉岡医院・泉岡利於さん)

その咳喘息とはどのような病気なのでしょうか?

「咳喘息とはアレルギーを介して慢性の咳を引き起こす病気のこと。エアコンから出るチリやダニなどのハウスダスト、そして花粉などのアレルギー物質を吸い込み、気管支に溜まると、炎症が起こり、空気の通り道を狭めます。それらの異物を吐き出すために咳が出るのですが、炎症が悪化すると、さらに気管が狭まり咳がひどくなる…という悪循環で咳喘息になってしまうのです。発症しやすいのは、花粉が巻き上がる春先や秋口。それから、夏から掃除せずほこりがたまったエアコンを使い、なおかつ気温も低く体調を崩しやすくなる冬の時期です。また、免疫が落ちて、風邪などを引いてしまった時期に併発することもしばしば。放っておくと本格的な喘息を誘発する可能性があるので、風邪か咳喘息で迷ったら、まずはかかりつけの内科に行くことをお勧めします」

いわば喘息の前段階の病気なのに、風邪の延長だと思っていて、見過ごしている人が少なくなさそう。では、どのような咳が出たら咳喘息の疑いがあるのでしょうか?

「咳が2~3週間続く場合、咳喘息の可能性があります。止まらない咳が発作的に続きますが、喘息のような“ヒュウヒュウ”といった呼吸音はしません。またエアコンの近くにいる時に限って咳き込んだり、運動後に咳が止まらなくなったりといった場合にも同じく疑いがありますね。その他の特徴は、夜間や明け方に多く咳が出ること。日中は症状が出にくいため、病院に行くのを後回しにしがちになるのが問題です。正しい薬を飲めば症状が改善されますから、きちんと診てもらいましょう」

忙しいビジネスマンにとっては、仕事に差し障りがなければ気にしないというのは大いにありそうですね。では、咳喘息にかからないための予防策にはどんなものがあるのでしょうか?

「ふだんから定期的な運動を心がけ、6時間以上の睡眠、手洗い・うがいといった基本的なことを徹底して、体の抵抗力を高めておくことですね」

「咳が止らない」と感じたら、重症化してしまう前に一度病院に行った方がよさそうですね。

(冨手公嘉/verb)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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