現役主夫に聞く「なぜなろうと思った?」

専業主夫の実態とは

2015.01.15 THU


コツさえつかめば、家事を手早く済ませることも可能。奥さんや子どもが不在の日中は、自分の時間も作れるそう。スケジュール管理が得意な男性には、意外と主夫って向いているのかも
一家の大黒柱として働く女性を支えるため、仕事をせず家事や育児に専念する男性がいる。専業主婦ならぬ“専業主夫”だ。僕らのような会社員男性にとって、その実態は分からないことだらけ。そこで、実際に専業主夫をしている人に実情を聞いてみた。

まず、なぜ主夫になろうと思ったんですか?

「学生時代から看護師という夢に向かって努力する妻を見ているうちに、応援したい気持ちが芽生えてきたんです。若いときに経験を積むことが妻のキャリアにつながると思い、僕が主夫になることを決断しました」

と語ってくれたのは、ブログ「広島でイクメン!主夫パパの育児・お料理日誌」管理人・北さん。

「ブログ名の通り子どもがいるのですが、妻の妊娠出産期間中、収入は産休・育休手当のみ。その間は僕が内職をして生活を支えました。でも、できる限り自分たちの手で子育てをしたいので、共働きの道は選ばなかったんです。次の子どものときには、パートなども考慮しています」

自分たちの手で子育てを、という点は共感できるけれど、だからといって専業主夫を選択する人はまだまだ珍しい。周りの目が気になる瞬間もあったのではないだろうか。

同じく専業主夫の道を選択した、ブログ「カタルエ」(専業主夫の日常をつづるブログ)管理人・ムーチョさんは「最初は気になりました。妻の両親にも、数年は隠していたほど」と言う。

「同年代の男性に『楽そうで羨ましい』と言われることもたびたびあります。でも、家事はルーチンワークだけにやりがいや楽しみを見いだすのも難しく、毎日続けるのは決して楽ではない。主夫を選んだことに後悔が全くないと言ったら嘘になります。それでも続けられるのは、やはり子どもの存在が大きい。子どもの成長を間近で眺められるのは、とても幸せなことですから」

なるほど。家事もひとつの仕事。やってみなければ分からない苦労はあれど、主夫には主夫の幸せがあるということだ。でも、万一離婚をしたらどうするの?

「正直な話、離婚は死活問題。専業主夫の社会復帰は難しく、収入がないため親権も取りにくい。だからといって具体的な準備はしていませんが、妻とコミュニケーションを取る時間は十分設けるようにしています」

女性の場合は、離婚しても比較的親権が取りやすいうえ、公的支援も整備されている。一方専業主夫は、離婚後の生活補助といった支援体制も確立されておらず、環境が整備されているとは言い難い状況だ。しかしそれゆえに、専業主夫の家庭は夫婦間の対話を大切にすることが多くなり、結果、夫婦仲が良好なケースが増えていくのかもしれない。
(磯田大介/Office Ti+)

※この記事は2012年01月に取材・掲載した記事です

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