雪の多い地域では常識!?

雪道で転びにくい歩き方とは?

2015.01.18 SUN


靴に取り付ける簡易スパイクは、雪や氷の上での転倒リスクを軽減させる。雪道以外の場所(雪の無い道路や駅・店舗の中など)では取り外し、雪道を歩くときに取り付ける。持っておくと、何かと便利なアイテムだ。写真は『靴用滑り止め コロバント』(1785円) 画像提供:日本理化学工業株式会社
寒さが厳しいこの季節は、降雪後に路面が凍結する可能性があります。そのとき注意しなくてはいけないのが転倒によるケガ。「自分は平気だ」と、ついあなどりがちですが…。

「若い人には軽視されがちですが、雪道で転んで重大なケガをする事故が年齢を問わず毎年起きています。札幌市内の『年齢層別・ケガの程度別の救急搬送者の割合(H8年度~H23年度平均)』は、20~30代で全体の約60%が軽症、37%近くが中等症、残り3%程度が重症となっています。打ち所が悪い場合は死亡したり、後遺症が残るリスクもありますから、20~30代の人でも雪道を歩くときには転倒しないように十分注意しなくてはなりません。特に北海道や東北の人に比べて、関東以南の人は雪道に慣れていないため、転倒しやすいといわれています。雪が少ない地域の人ほど、雪道での転倒の可能性が高いということをきちんと認識することが大切ですね」

と、教えてくれたのはウインターライフ推進協議会事務局の金田安弘さん。たしかに、普段から雪に慣れ親しんでいない地域の人にとっては機会が少ない分、雪道で転びにくい歩き方が身に付いていないもの。転倒のリスクを下げる歩き方はあるのでしょうか?

「普段私たちはかかとから地面に接して、最後につま先をつける歩き方をしていますが、雪道を歩くときには、足裏全体で同時に地面を踏みしめて、ペタペタと歩くことが正しい歩き方です。この歩き方をすることで、自然と膝が曲がり、腰が落ちます。この姿勢をすることでもし滑りかけたとしても、柔軟に体勢を立て直すことができ、転倒しにくくなるのです。また歩幅が大きいと、重心移動(体の揺れ)が大きくなり、転倒しやすくなってしまいますから、小さい歩幅で歩くことも心がけましょう」

それでは、街の中で特に気を付けなくてはいけないスポットとはどこでしょう?

「多くの人がたくさん通って、雪が押し固められる横断歩道や駅やお店の出入り口付近、また地表と接していないため地熱で雪が解けにくい橋や歩道橋は注意が必要です。横断歩道の白線部は、普通の舗装部分と違い水が染み込まないため、薄い氷膜ができ、滑りやすい状態になっているので、横断歩道を渡る際は白線部を避けて歩きましょう。また、雪道を歩いた後、タイルばりの道を歩くときには、靴の裏の雪や氷を落とすことを徹底しましょう」

危険な場所を知っておけば、事前に身構えることができますね。ほかに、対策はありますか?

「雪が降った日とその後2~3日は転んだときのケガを防止するために、帽子や手袋を着用して出かけましょう。また、靴底の表面に溝がない靴は避け、靴に簡単に装着可能なピンや深い溝の付いた市販のアタッチメントを利用するか、溝が刻まれたものを履くようにしてください」

ケガをして仕事に支障をきたさないためにも、雪道を歩くときは準備、歩き方を意識したいですね。

(冨手公嘉/verb)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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