年月を経ても価格が下がらない?

ヴィンテージ・マンションって何?

2015.01.21 WED


新築マンションの価格は何千万円という世界。ローンで支払うのが常識とはいえ、ちょっと腰の引ける金額だ。しかも「ローンが支払えなくなって、マンションを売ったら、買い値より大幅に安い価格でしか売れず、ローンだけが残ることに…」なんて話も聞く。そう、日本の不動産物件は古くなればなるほど、評価額、いわば資産価値は下がるのが常識。一般的にマンションは築20年で4割ほど下がるといわれる。物件によっては、さらに下落率が大きいケースも少なくない。

ところが、ごくまれに年数を経ても資産価値が下がりにくいどころか、逆に上がる「ヴィンテージ・マンション」と呼ばれる物件も存在する。要は人気がありながら、生産が終わっているため、古着の価格が高騰する「ヴィンテージ・ジーンズ」と同じである。いったい、どんなマンションが「ヴィンテージ」になっているのだろうか。

「共通認識として数字的な条件や定義はありません。もともとは建物の雰囲気や豊かな自然など、経年ならではの味わいを持つ築数十年のマンションを称して名付けられたのがヴィンテージ・マンションなんです」(住宅評論家・坂根康裕さん)

そういった「良質な中古物件」は人気が出る。つまり住みたい人、ほしい人が多い。となれば競争率が上がるので価格も下がりにくい、という構図になったのだ。

「多くの人が『住みたい』と感じる稀少性のある立地なうえに、年月を経ても建物の修繕やメンテナンスがしっかりと行われ、植栽も豊かで手入れが行き届いている。結果的にそんな物件がヴィンテージには多い。立地以外は管理、すなわち住む人の意識で変わりますから、住人の入れ替わりの激しい物件は、ヴィンテージになりにくいでしょう」(坂根さん)

 最近は〝将来のヴィンテージ・マンションを目指した〟と宣伝する新築マンションもある。マンションを購入するなら「ヴィンテージに成り得るか」はチェックしておきたいポイントだ。
(田沢健一郎)

坂根さんによれば、ヴィンテージ物件でも耐震補強が進まないといった理由で資産価値が下がる場合もあるそう

※この記事は2012年06月に取材・掲載した記事です

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