あの著名人は大学でなにを学んだのか!?

嶋田賢和「知識はいつか役立つ」

2015.01.25 SUN


しまだ・よしかず 1983年東京都生まれ。麻布高校、一橋大学卒業後、財務省に入省。大臣官房総合政策課、札幌国税局、主計局総務課などを経て震災後の2011年6月に釜石市に赴任。総務企画部総合政策課、復興推進本部を経て2012年4月より釜石市副市長 撮影:林和也
嶋田賢和さんは全国最年少・29歳の副市長だ。財務省の官僚だったが、震災後の2011年6月に志願して岩手県釜石市に赴任。その働きぶりが評価され、12年4月に大抜擢を受けた。大学は一橋、学部は経済学部を選択したが、当時、それほど深い動機はなかったという。

「もともと数学が得意だったんですが、経済学部を選んだのは、数字を使って世の中を分析することだと聞いて、なんとなく面白そうだな、と思ったから」

大学入学後もその志向から、ビジネスプランや政策を考えるサークルに入る。そこでの出会いが嶋田さんの人生に大きな影響を与えた。

「そのサークルでは、僕ら学生が考えた政策などを、社会人の方と議論し、評価されるんです。そのなかに財務省の方もいて、話してみるとイメージと違ってみんな熱くて、日本の未来とか、考えていることのスケールも大きい。単純にかっこいいな、と思ったんですよね」

財務省を志したのは、またもやそんな理由。そして実際に財務省で働き始めて、学んだ経済学は“知識”だけでなく、“方法”として生きてくることもわかった。

「経済学のアプローチは、物事の“なんとなく”で話している部分を数字にしたり、シンプルにしたり、パーツに分けて考えたりすること。それは仕事でも通じる方法です。同時に4つのテーマでもめていることがあれば、まずひとつひとつ分けて解決しようよ、みたいな」

学んだことは血となり、肉となった。そして、改めて気付くことも。

「今取り組んでいる被災地の復興事業でも、たとえば被災地では雇用がうまくいっていない。人手が足りないという声がある一方で、仕事がない人もいる。それをミスマッチの一言で済ませず、数字にできることを数字で分析して対策を立てるんです。こうした経験を踏まえたからこそ思えるのは、経済学ってお金儲けだけではなく、世の中、そして人間の行動原理を分析する学問だなってことなんです」
(田沢健一郎)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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