あの著名人は大学でなにを学んだのか!?

藤本淳史「東大卒芸人なんて」

2015.01.26 MON


ふじもと・あつし 1984年京都府生まれ。よしもとクリエイティブエージェンシー所属。京都成章高校から現役ストレートで東京大学工学部合格。卒論は「小型試験片におけるマスターカーブ破壊靱性評価法の適用性に関する研究」。東京NSC在学中に田畑祐一と「田畑藤本」を結成。 撮影:林和也
芸人の藤本敦史さんは東大の工学部卒。すごい経歴だが、実は“興味の赴くまま”進んだだけなのだ。

「まず、京大か東大かで迷ったんです。そのとき東大なら2年間教養科目を学んだ後に専門科目へ進めるカリキュラムだと知り、『やりたいこと探す余地がまだある!』と思い、東大に決めました」

2年後、選択した専門科目は破壊力学。簡単に説明すれば「物が壊れる」現象を調べる学問だ。

「たとえばマイナス100度の金属を半年間毎日“折る”実験。『何やってんだ…俺』と思ったけど、後に日々の数値がグラフ上でつながり、ひとつの意味を持った瞬間、ハンパじゃない達成感を覚えました」

しかし、その実験自体は、“やりたいこと”にはつながらなかった。

「RPGでいえば、僕は先に進める階段を見つけても、今いるフロアの宝箱を全部開けてからじゃないと行かないタイプ。大学生活もそうで、興味あることを一通りはし終えたんです。そして大学3年の時に、ピンときたのが『芸人』という全く違うダンジョン。もともとお笑いは好きでしたが、将来というフロアの全貌が想像できないからこそ、自分で確かめたい、と」

その決断は周囲の猛反対を呼んだが、“やりたいこと”が見つかった藤本さんの意志は固かった。そして、大学時代に学んだことを捨て去ったわけでもない。

「あの実験の日々は、深夜に黙々と練習したネタがライブでウケるのと一緒。自分の手や頭を動かすことの大切さ、そして作り上げたものがひとつの成果に変わる時の快感―ヤミツキですよ」

「大学時代は自分の視点を持てる時。やりたいことを見つけてほしい」と語る一方、こうも釘を刺す。

「ただ、東大の後輩には芸人にならないでと伝えたい。パイの取り合いになっちゃうから!」
(池尾優)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

  • 3月1日リニューアルするヨシモト∞ホールに出演中

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