あの著名人は大学でなにを学んだのか!?

崎本大海「勉学は過程が重要」

2015.01.27 TUE


さきもと・ひろみ 1986年東京都生まれ。俳優。幼少期から数多くのドラマ・映画・舞台に出演し、人気を集める。2012年公開の映画『闇金ウシジマくん』ではテレビドラマに続き高田役を演じた。 撮影:林和也
幼いころから芸能界に入っていたものの、10代のころの夢は「弁護士」だったという俳優の崎本大海さん。そのため、全国屈指の進学校として知られる海城中学校・高等学校へ進み、大学は慶應義塾大学法学部政治学科に現役合格。…ん? 弁護士志望なら本来、法律学科では?

「法律の勉強に興味はあったんですが、その前に自分が社会の仕組みを知らずに生活していることを不自然に感じていたんですね。そこで僕らが暮らす社会や街を作っているのは何かと考えたら、政治なんじゃないかと」

「法律は後でロースクールでも勉強できる」ということで、あっさりと決断。かくして学び始めた政治学は、崎本さんの興味を大いに刺激した。

「たとえば、政治の歴史を学ぶ授業。高校のころ通っていた予備校の世界史の授業が面白くて、大学の授業で世界史の話が出て来た時は、燃えましたね(笑)。『ああ、政治って世界史につながってる!』って。古代ギリシアから現在まで、すべての政治の背景には“思想”がある。だから、政治を読み解くことは思想を読み解くことと同義で、結果的に歴史を読み解くことにもなる。そんなスケールの大きさも、政治学にのめり込んだ理由かもしれません」

一方そのころ、役者の仕事も激増! 学業の先にある弁護士と、いまやりがいを感じている俳優業、どちらを取るべきか、進路についてはかなり悩んだという。最終的には俳優の道を選んだが、大学時代の勉強は決してムダにはなっていない。

「授業を通じて、ひとつの物事から、様々なアプローチで物事を派生させて考えるクセがついた気がします。たとえばA=Bという事柄に対して、原因を探ったり、疑問を持ったり、仮説を立ててみたり…。“深読み”することで、ひとつの知識が何十倍にもなることを実感できたんです」

この深読みのプロセスは、政治学のみならずあらゆる学問でも同様。そして、どんなことでも応用できる。崎本さんの場合は、“役作り”。

「何かの役でコーヒーを飲むシーンを演じるならば…その一杯を僕はどうして・どんな気分で・何を考えながら・どんな天気の日に飲んでいる? という分析をひたすらするようになった。そうすることで、ひとつの演技にも奥深さが出てくると思っています。勉強って、自分の思想をもったうえで、いかにとらえ、想像し、理解を深めていくか。対象なんてなんでもいいんですよ」
(池尾優)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

  • 俳優業の一方で歌にも挑戦。2012年11月に1stアルバム『One』をリリースするなど精力的に活動している

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