身体にまつわる都市伝説 第231回

セックスは朝型の方がうまくいく?

2015.01.05 MON

身体にまつわる都市伝説


朝の方が長持ちするのは、むしろ情動興奮が低いがゆえの副作用?  (写真提供/PIXTA)
日本人は世界でも有数のセックスレス国民だといわれる。日々、仕事で疲労やストレスにまみれていると、その気になれないのもわかる気がするが、それでも僕ら男性にとってセックスは大きな関心事。仲間内で下世話なトークに花を咲かせることもたびたびである。

ところで、男性のなかにはたまに、「朝の方が調子がいい」という人がいる。いわく、夜よりも“長持ち”するのだそうで、朝の方が充実したセックスライフを送れるというのだが…。時間帯によって、射精までの時間が変化することなんてありえるのか? あるとしたらなぜ? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「起床時の方が、眠気まじりで興奮度が低いということはあるかもしれません。性欲は脳の視床下部によって司られており、これは情動に左右されやすい部位です。夜よりも情動興奮が低く、結果として射精に至るまでに時間を要することはあるでしょう。ちなみに、日本よりもセックスの頻度が多い欧州では、モーニングセックスの習慣がある人が少なくないようで、それが勃起改善薬の処方時の参考にもなっていると聞きます」

疲れた夜よりも起床時の方が元気になりやすいというのは納得できる。ただ、なんとなくムラムラと性欲が高まるのは夜になってからのように感じるのだが…。

「性欲を呼び起こす因子というのは一般的に、性ホルモンの分泌量の増大や、視覚や臭覚、触覚といった情報から得られる刺激です。自然界の生物の多くがそうであるように、気候や日照時間、季節、時間帯などがそうしたサイクルに影響を及ぼす可能性は否定できませんが、因子としては軽微なものにすぎないでしょう。性欲のサイクルは、個々人のワークスタイルや生活習慣によるところが大きいでしょうから」

つまり、一般的な夜型・朝型と同様に、生活サイクルによって性欲が高まる時間帯は異なるはずだと須田先生は語る。充実したセックスができるかどうかは人それぞれかもしれないが、「セックスは朝型」という人がいても不思議ではないのだ。
(友清 哲)

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