晴れた日の雪かきほど注意が必要

雪国に習う「都会の雪かき」5箇条

2015.01.08 THU


スノーダンプを使用した雪かきの様子。足元は、滑り止めのある靴や、深い雪用にひざ下まである長靴がおすすめ。手軽に防水できるように、軍手の上からゴム手袋をつける工夫も
大雪が続いた昨年2月。都心では、予想以上の積雪に大慌てする人も多く、除雪用品が売り切れになるニュースが相次いだ。今年も、9年ぶりに元日に雪が降るなど油断できないが、昨年の二の舞にならぬよう、備えておきたいところ。そこで、雪国の暮らしを守るため、除雪ボランティアを実施する団体「越後雪かき道場」の木村浩和さんに、都会で雪かきをする際の注意点やコツを教えてもらった。

●鉄則1)“防汗”対策をしっかりと
「雪かき作業は重労働で、意外と汗をかきます。そのため、防寒対策よりも、汗をかいて体が冷えないように、しっかりと“防汗”対策をしましょう。レインウエアなどの下にトレーナーやフリースなどを重ね着して、暑くなったら内側のウエアを脱いで調節するのが望ましいです。また、体力を消耗してしまうので、こまめに水分補給も忘れずに」

●鉄則2)雪質によって道具の使い分けを
「夜間、雲がない日は、放射冷却の影響で気温が下がり、夜のうちに雪が氷になって固くなるうえ、密度も増して重くなります。このような固めの雪を除雪するには鉄製の剣先スコップや角スコップが向いています。また、普通の雪にはアルミ製、軽い新雪にはプラスチック製のスコップやスノーダンプ(ソリにパイプの持ち手がついたもの)というふうに、道具を使い分けるのもポイントです。玄関前や階段、坂道などには、融雪剤を撒くのも効果的です」

●鉄則3)雪かきは腕の力ではなく足腰を使って
「スコップを使う際は、手や腕の力だけで雪をすくって捨てるとすぐに疲れるので、足と腰の力を使いましょう。ひざを曲げて体全体で持ち上げ、腰を使って、斜め後ろに雪を投げるとよいでしょう。ただし、ひねりすぎると腰を悪くするので無理をしないこと」

●鉄則4)ひとりでの作業はNG
「ひとりで作業していると、除雪中の落雪による埋没や、屋根からの落下によって身動きができなくなる恐れがあります。また、ペースを上げすぎず、休憩をはさみながら、ふたり以上でわいわいと楽しく作業することも大切です」

●鉄則5)軒下など危険な場所や晴れの日の雪かきには細心の注意を
「雪庇(せっぴ、屋根や屋上からせり出している雪)の下や軒下は、落雪の恐れがあります。また、除雪機にも不用意に近づかないこと。操作している人には死角が多く、エンジン音で何も聞こえなくなるので危険です。水辺や側溝も雪に覆われると、分かりにくくなるので要注意です。また、晴れの日の雪かき作業は、雪が緩み、滑りやすくなるので気をつけましょう」

ほかにも、「都心は道幅が狭いうえ、家や飲食店などが密集しているため、『雪をどこに移動させるか、捨てるか』を事前に確認にして、近隣トラブルを避けましょう。また、都会は降雪が長く続かないため、道路表面が完全に出るまでの完璧な除雪の必要はないはず。無理せず作業してください」と木村さん。都会育ちの初心者が「雪かき」をする際に注意すべき点は山ほど。しっかりと知識を身につけて積雪に備えよう。

(赤木一之/H14)

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