身体にまつわる都市伝説 第232回

寝ながらスマホで不眠になる理由

2015.01.21 WED

身体にまつわる都市伝説


眠くなるまで寝床で読書でも、というのは実はNG。ベッドは眠るための場所であることを、脳に記憶させることが大切なのだ (写真提供/PIXTA)
時々、頭が冴えてしまって、なかなか眠くならない夜がある。それでも翌日に備えて寝なければならないから、無理やりベッドに入ってみるものの、ギンギンに覚醒した状態での寝床ほど苦痛なものはない。

眠れなくても、横になって体を休ませた方がいいという意見も耳にするが、実際はどうだろう? 薬に頼らない睡眠相談を担当する作業療法士の菅原洋平先生に聞いてみた。

「眠くないときに無理にベッドに入ることは、決してオススメできません。まず知っていただきたいのは、人間の脳にとって“休む”ことと“眠る”ことは基本的に別物だということです」

脳を休ませ、機能を回復させるためには、やはりしっかりと睡眠をとることが不可欠だと菅原先生は語る。では、眠れない夜はどうするのがベストなのだろう。

「脳は場所と行為をセットで記憶する性質がありますから、ベッドを睡眠以外に使わないことが重要なんです。眠くなるまで読書をしたりスマホをいじったりするときは、、それらはベッドではなくリビングやデスクなど別の場所で行ってください。そして、眠くなったらベッドへ移動する。こうすれば、脳はベッドを眠る場所として記憶します。生体リズムは約2週間単位で変動しますから、これを続けることでやがて良質の睡眠をとれるようになるはずですよ」

また、菅原先生によれば、慢性的に睡眠不足に陥りがちな社会人は、眠気の訪れに気づかない人もいるというから要注意だ。

「なかなか眠くならないと感じている人でも、実は体が睡眠を欲するサインを発していることがあります。たとえばまぶたが重くなったり、急にスマホをいじるのが面倒になったり、集中力が低下したり…。そうしたサインを感じたら、たとえ眠くなくても、ベッドに入ればスムーズに入眠できるでしょう」

サインには個人差がある。まずは注意深く、自分の眠気サインを探してみよう。
(友清 哲)

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