たまに支払いが間に合わない…

カード返済遅れと住宅ローンの関係

2015.02.09 MON


勤め先は大手で年収は平均以上。借金もない。そんな知人が家を買おうとしたら住宅ローンの審査に落ちたという。思い当たるのは、1度だけカードの支払いが遅れたことくらい。

他はまったく問題なくてもそれだけで審査って落ちるものなの? 都市銀行で融資業務に従事した経歴をもつファイナンシャルプランナーの久谷真理子さん(プラチナ・コンシェルジュ)に聞いてみた。

「確かにそういうケースもあると思います。クレジットカードの分割払いも割賦という名の借金。たとえ少額でも支払いが遅れると“返済の意思”を疑われてしまうケースがあるからです」

そうした個人の信用情報を管理しているのはKSCやCIC、JICCといった信用情報機関だという。では、例えば1度でも支払いが遅れたらいわゆる“ブラックリスト”に載ってしまうのだろうか?

「一般的には3回連続して延滞したり、長期間延滞すると“事故情報”として登録されることが多いようです。これがいわゆる“ブラックリストに載る”という状態ですね。事故情報が登録されてしまっている人は住宅ローンの審査にまず通らないと思います。事故情報は5年間登録されますので、最低5年間はローンを組めない可能性が高いでしょう」

なるほど、厳しいですね…。ただ、それなら冒頭の知人のケースだとブラックリスト(事故情報)には当たらないと思うんですけど。

「信用情報の何をどこまで重視するかは金融機関によって異なります。例えば、1年以上前の延滞で、以降は問題なく返済をしているようであれば、許容してもらえる場合もあります。しかし、直近に延滞の記録があるとやはり印象は悪くなるでしょう。そのような場合は、現時点で十分な預金があるなど説得力のある材料が必要になるかもしれません」

ただし、そうした延滞履歴が登録されていることを自分で把握していれば対処方法もあるという。

「住宅ローンを申し込む際に、前もって延滞履歴があることを申告し、延滞した理由を金融機関の担当者に説明できればだいぶ印象は違うと思います。自分の信用情報は信用情報機関に開示請求を行えば調べられますから、延滞履歴などもチェックすることができますよ」

住宅ローンを組む際には、まず自身の“悪い膿”を洗い出した方がいいかもしれませんね。
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)

※この記事は2011年01月に取材・掲載した記事です

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