アメリカでは人工包皮の装着グッズも…

切る必要なし!「包茎」噂の真相

2015.02.15 SUN


この数十年間、欧米でも包皮切除をめぐる大論争が行なわれ、包皮の医学的な立場は大きく変わりつつあるという 写真提供/PIXTA
なにやらアメリカで「Senslip」なる“ペニス用人工包皮”が話題らしい。2005年に登場したこのグッズは、包茎ではない人が装着して、あえて包茎状態にするためのものだとか。

なんでわざわざ包茎に…と、戸惑う男子諸君もいるのでは? 日本では「包茎=半人前」、あるいは不衛生などのイメージがさんざん宣伝されてきたからだ。

ところが最近では日本でも、以前に包皮切除手術をした人が、再手術で皮を再生させる動きが出てきているという。ということは、そもそも「包茎は“治すべきもの”という説は誤りだった!?

「炎症を起こすなど病気をともなうほどの症状となる方は一握りで、ほとんどの方は角質層を傷つけない程度に清潔にしていれば衛生面でも問題はありません」と語るのは、著書『切ってはいけません―日本人が知らない包茎の真実』(新潮社)の著者・石川クリニックの石川英二院長。

「ユダヤ教やイスラム教などに割礼の習慣があることや、アメリカや韓国など習慣として包茎手術が多い国があることも、包茎に負のイメージを与えている一因だと思われます。でもフランスなどは包茎人口が多く、問題になっていない国の方が多いんですよ」

「包茎」は医学的にも見解が分かれている。

「例えば、割礼を受けている方がエイズにかかりにくいという研究発表もあれば、正反対の論文もあります。様々な面から、包茎と病気との関係の議論は何年も続けられていきましたが、結論はでていません」

さらに、皮があった方が性交時の感覚をよくするという調査結果すらあるのだ。

「包茎の男性との性交の方が、包茎でない男性との性交より感覚が良かったという結果が出たという、アメリカのアンケート調査もあります」

ただし石川先生は、すでに包皮の切除手術をしてしまった人が再生手術をすることはお勧めしていない。

「包皮再生手術では体の他の部分の皮膚を移植するため、再生しても包皮があったときの感覚に戻るとは限りません。包茎でないことが何らかの悪影響を及ぼすわけではないので、皮を切ってしまった人はそのままで問題ありません」

包茎の人も、もともと包皮が被っていない人も、どうやら悩む必要なんてまったくなさそうだ。
(駒形四郎)

※この記事は2014年2月に取材・掲載した記事です

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