不動産購入前に要チェック!

古地図で読み解く地盤の良し悪し

2015.02.15 SUN


TAP / PIXTA(pixta.jp)
震災以降、急激に高まった防災への意識。マイホーム購入にあたっても、家の立地や向きのほかに、地盤の強さが気になるという方も多いようだ。もちろん地盤の状態を知るには、きちんとした地盤調査を行うのがベスト。ただ、地名や地形から地盤の強さを推測できることもあるという。

たとえば、「川」「池」「沼」「葦」「亀」などの水場を連想させる文字が使われている地名。もともと、水が集まりやすい低地や湿地帯であったケースが多く、地盤が軟弱な可能性があるという。一方、「山」や「台」、「森」などが使われている地名は、古くから高台にあったケースが多く、地盤が強いといわれている。(※もちろん、これに当てはまらないケースも多数あります)

ただ、やっかいなのは、近年の市町村合併や大規模開発、埋め立てによって、元の地名や地形が変わっている場合があること。大規模開発された町名に「希望ヶ丘」や「緑山」なんて名前が付いていたとしても、その場所がもともと高台だったとは限らない。そこで注目したいのが、古地図だ。

「古地図は、その土地が昔どんな状況であったかを知るための参考になります。たとえば現在お住まいの土地を古地図で調べてみたら、昔は川や沼地だったということは珍しくありません。その場合、後になって埋め立てた土地であると判断できるわけです。また、丘陵の宅地開発によって整備された住宅地の場合、切り土部分や盛り土部分などの状態を知ることもできます」とは、国土地理院が発行する地図の提供などを手がける日本地図センター・普及販売部担当者。

なみに「切り土」とは凸凹のある土地を削って平らにすることで、「盛り土」とは、土を盛って平らにすること。同じ土地でも「盛り土」をした土地は地盤が弱く、「切り土」部分よりも地盤が弱いケースが多いのだ。

ところで、日本地図センターでは、どのくらい古い地図が手に入りますか?

「当センターでは、明治10年代に作成された『明治前期測量2万分1フランス式彩色地図」(関東地方の一部分)や『五千分一東京図測量原図」(東京の中心部)などを扱っています。これらの地図は、明治以降の近代測量によって作成された地図であり、精度的にも優れたものといえます」(同)

もちろん、古地図専門店や図書館で昔の地図を探してもいいし、最近では、グーグルアースで江戸時代の古地図を見られたりもする。地盤の強さは不動産の資産価値にも影響する大切なポイント。マイホーム購入前には、古地図でその土地の地形や地名をチェックして見るといいかもしれない。
(吉原 徹/サグレス)

※この記事は2011年10月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト