安くておトクで必要十分?

「ジェネリック家電」の見極め方

2015.02.17 TUE


ジェネリック家電メーカーのなかには、大手家電専業メーカーのOEM製品(別メーカーの製品を受託してつくったもの)を生産してきた企業なども多い
「ジェネリック家電」がじんわり浸透しはじめている。大手家電メーカーの製品ではなく、家電専業ではない企業が販売する安価なノーブランド品を指す言葉だ。これまでノーブランド家電といえば中国製や韓国製が中心だったが、家電市場が縮小傾向にあるなか、国内の異業種企業が家電事業に進出するケースが増えているのだ。

一般的に、ジェネリックといえば医薬品(後発医薬品)をイメージするが、ジェネリック家電の定義は、【1】必要最低限の機能に絞り込み、不要な機能を省いて安く売る、【2】旧世代の技術や部品を活用する、【3】広告費をかけない、などが条件だという。言葉自体は、もともと週刊誌の企画内で考えだされた“造語”だったが、そのコンセプトが家電量販店などに周知され、今では「ジェネリック家電推進委員会」なる団体も設立されている。

実際に売られている製品のジャンルは、冷暖房などの季節家電をはじめ、テレビ、ステレオ、電子レンジ、ドライヤーなど幅広い。扇風機なら「YAMAZEN」、IHクッキングヒーターなら「アイリス」のように、評価を確立したジェネリック家電メーカーも登場している。

「これまで大手家電専業メーカーは、先進的な技術開発力を駆使して、製品に様々な付加価値を加えることで差別化を図ってきました。しかし、なかには消費者のニーズに合致していない余計な機能も少なくはなかった。家電にこだわりがなく、『基本的な機能がしっかりしていれば十分』という人も多い。ジェネリック家電は、そういった大手メーカーのスキマをうまくフォローしているといえます」

と語るのは、「All About」家電ガイドで「家電AWARD」の審査員も務める滝田勝紀さんだ。

「実際、国内の良心的なジェネリック家電メーカーの製品には、大手メーカーのエントリーモデル並みのクオリティの製品もあります。ただ、現状では一部の中国製家電のような粗悪品と、優良なジェネリック家電との判別がしづらいのが難点。ノーブランドでも大丈夫と安易に考えるのではなく、少なくとも大手の家電量販店で扱っているものを選ぶべきでしょう」

一度買ったら長く使う家電だからこそ、満足度を重視してこだわる家電は大手メーカー製、そこそこ普通に使えれば十分な家電は信頼できるジェネリックというように、上手に使い分けるのが賢い選択といえそうだ。
(呉 琢磨)

※この記事は2014年2月に取材・掲載した記事です

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