モルジブ、アブダビ…世界の高級ホテルが提供

1杯50$高級コーヒーは象のふん

2015.02.19 THU


「ブラック・アイボリー・コーヒー」はタイ北部の象さんたちが、がんばって(?)生産している kawasan / PIXTA(ピクスタ)
豆の状態で1キロあたり1100ドル。飲み物としては1杯50ドル。コーヒーの値段とは到底思えないような金額ですよね。

しかもこの超高級コーヒー「ブラック・アイボリー・コーヒー」は、なんと象のふんから作られているというから驚き。

正確にいえば、象にコーヒー豆を食べさせ、翌日にそのふんから取り出した豆というのが、この高級コーヒーの正体です。

象の胃酸が、豆に含まれる“苦みの元となるタンパク質”を分解。しかも豆は、象が食べたほかの食べ物――バナナ、さとうきびなど(象は草食)――と一緒に15~30時間かけてゆっくり消化管を通過するため、独特のフレーバーがついた、苦みの少ない、まろやかなコーヒーとなるのだそうです。

この高級コーヒーは昨年11月から、世界の高級ホテルで扱われるようになりました。まずはタイ北部、次いでモルジブ、アブダビでも、1杯約50ドルで提供されているとのこと。

この風変わりなコーヒーを、30万ドルかけて開発したブレイク・ディンキンさんによると、コーヒーのお値段がとんでもなくお高いにもかかわらず、利益は意外と少ないとか。

象1頭の飼育にひと月あたり約1000ドルかかるうえ、33キロのコーヒー豆を食べさせても、ブラック・アイボリー・コーヒーは1キロしか生産できないからです。ほとんどの豆は噛み砕かれたり、割れたりしてしまい、商品にならないといいます。

私の友人に、ジャコウネコのふんから採れるインドネシア産の高級コーヒー「コピ・ルアク」を飲んだことがある人がいます(彼の奥様はインドネシア人)。しかし彼によれば「それほどおいしいとも思えなかった」とか。果たして「象のふんのコーヒー」のお味はどうなんでしょう? 飲んだことのある方がいれば、ぜひ感想を教えていただきたいのですが…。
(岡 真由美)

※この記事は2013年2月に取材・掲載した記事です

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