睡眠専門家の協力で一番暖かな組み合わせを実験!

毛布と布団、どっちを上にすべき?

2015.02.04 WED


「寝返りは、布団の中の温度調節の役割もあるとされています。自分の上に掛け布団などをかけすぎると寝返りがうまくできないだけでなく、暑くて無意識のうちに掛布団をはいでしまい、体を冷やしてしまうこともあります」(松浦さん)。写真提供/PIXTA
真冬のこの時期、掛け布団と毛布を併用している人は多いだろう。では、ここで質問。皆さん「掛け布団」と「毛布」、どちらを上に掛けているだろうか? 筆者は“毛布の上に掛け布団を掛ける”派だが、一説によると、毛布は掛け布団の上に掛けたほうが暖かくなるのだとか…。はたして真相はいかに? 

そこで、毛布の位置を変えることで布団の中の温度がどう変わるのかを測定してみることに! 睡眠に関する解析などを手掛けるエスアンドエーアソシエーツのスタッフで、江戸川大学睡眠研究所客員研究員でもある松浦倫子さん協力のもと、3パターンの実験を行ってみた。

●実験環境
室温15度(エアコン不使用)、湿度50~60%
30代女性1名

●使用寝具
綿のシーツ、スプリングマットレス、毛布(ウール80%、カシミヤ20%)、羽毛掛け布団

●計測パターン(下から)
1. シーツ→毛布→人→掛け布団
2. シーツ→人→毛布→掛け布団
3. シーツ→人→掛け布団→毛布

胸と腰、足首の位置に計測装置を貼り、布団と体の間の温度を一晩測定してみた。その結果はご覧の通り!

<結果(上記3カ所の平均温度)>
1. 34度
2. 34度
3. 35度

なんと噂通り、掛け布団の上に毛布を重ねた場合が、一番温度が高かった。ということは、やはり毛布は掛け布団の上にかけるべき?

「いえ、単に布団の中の温度が高ければ高いほどいいというわけではありません。良質な睡眠を得るには、寝室の環境を整えることも大切ですよ」

松浦さんによれば、快適な睡眠の大切なポイントは2つ。一つは室温が15度を下回らないようにすること、もう一つは就寝前の30分~1時間前にお風呂などに入り体を温めておくことだ。

「人は体の深部から熱が逃げ、体温が下がるとスムーズに寝付けるのですが、まず手足から熱を逃がそうとします。その時、手足が冷えていると熱をなかなか放出できず、体温調整がうまくいかないのです。さらに、寝る時だけ体を温めようと服を着込んだり、毛布をたくさんかけたりしても熱がうまく逃げず、深い眠りにつくまで時間がかかってしまいます」

快適な眠りにつくには、布団の中を33度前後になるよう整えるのが最適だそう。たとえば、1~3の布団の組み合わせで、自分は3だと暑すぎると思ったら2にしてみるなど、順番を変えて調整してみよう。

「意外と見落としがちなのが、敷き布団の下から来る冷気。寒いと体の上に毛布や掛け布団を重ねていく人は少なくないと思いますが、体の下に毛布を敷くと冷気がカットされ、よく眠れるということもありますよ」

これは、床とベッドが離れているタイプでも使えるテクニックだ。冷えで眠れないと悩んでいる人は、寝室環境と自分の体温を整え、寝具の順番を変えてみよう。
(南澤悠佳/ノオト)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト