基本的には逃げるが勝ち!

暴力犯罪から身を守る6つの鉄則

2015.02.10 TUE


逃げるための脚力、逃げられないときのために反撃する力、護身術…。いざというときにわが身を守るため、普段から鍛えておきたいもの 画像提供:dompr/Imasia
人に恨みを買うようなことはせず、ごく平和的に暮らしていても、突発的な暴力事件に巻き込まれる恐れは大いにある。警察庁発表によると平成24年の暴行事件の検挙件数は2万3167件。そのうち約56%(1万3111件)は被疑者と被害者に面識がなく、また傷害事件の検挙件数2万590件のうち、約36%(7502件)が同じく面識のない者同士で起こっている。

自分の身は自分で守るしかない。暴力事件に遭遇した場合に覚えておきたいポイントを紹介する。

〈暴力に遭遇したときの6つのポイント〉
(監修・田村装備開発 田村忠嗣氏)

●鉄則1)大きな声で助けを求める
男性だと、まだ殴られてもいない状況で助けを求めるのは恥ずかしいと感じるかもしれない。しかし、これは暴力に非暴力で対処するクリーンかつ非常に有効な手段である。大きな声には相手をひるませる効果があり、周囲に「暴力の意図がなかった、まったくの被害者」と印象づける意味もある。

●鉄則2)相手の気をそらしてから逃げ出す
もしも暴力に巻き込まれそうになったら、一番大事なのはとにかくその場から逃げること。その際、相手が追いかけ始めるまでに少しでも時間を稼ぎたい。例えば、あたかも相手の後ろに人がいるかのような視線を送りながら手を大きく振り「おまわりさん!」「助けてください」などと呼びかければ、ほとんどの人間は後ろを確認するだろう。その隙をついて逃げ出すのだ。

●鉄則3)相手をひるませてから逃げ出す
相手の顔に向かって、とにかく何かを投げつけるのも良い。人は顔に物を投げられると、無意識に振り払う動作をとる。警察にも、この原理を利用した戦術があるほど、これは有効な手段だ。例えば相手に体当たりするつもりで走り出し、間合いが詰まったところで顔に向けてカバンを放り投げ、走り出した勢いのまま横をすり抜けて逃走する…といった具合だ。

●鉄則4)最悪の姿勢「うずくまり」は避ける
逃げ出すことができず、暴力で対抗することもできない。または不意打ちをくらい、反撃の体勢もとれない…その場合、うずくまって「亀」の体勢で耐えるしかないと考える人もいるだろう。しかし相手が途中で暴力に飽きてくれる保証がない以上、逃げる・闘うという選択肢が本来であり、これはとってはいけない姿勢だ。どうしても、うずくまるしかないのであればできるだけ体を小さく丸め、体の露出面積を最小限にしたうえで、頭の後ろで両手を組み、後頭部と両耳を守ることを意識しよう。

●鉄則5)殴られるしかないときは、呼吸を意識
ただ殴られるのを我慢するしかない状況では、可能であれば呼吸を意識したい。攻撃を受けた際、息を吐いていればダメージが減り、吸っていればダメージは増える。相手の攻撃タイミングに合わせて息を吐くことができればベストだ。

●鉄則6)絶対に切られてはいけない場所
相手が刃物を取りだした場合、攻撃されて怖いのが、首回り、眼球(の後ろにある脳幹)、腋の下、心臓、腹部など体の内側。極論だが、それ以外の部位を犠牲にしてでも、これらの部位は守るべき。あとはとにかく逃げるのみ。

以上が、暴力から身を守るために覚えておきたい6つのポイントだ。
なお、実技を伴う訓練を経なければかえって危険である、という考えからここではあえて護身術については紹介していない。

最後にもう一つ。誤解されがちだが、正当防衛が成り立つ条件に「手を出した順番」は関係がない。相手が攻撃の意思をもって近づいてきた場合(例:ナイフを手に持った相手が、明らかに攻撃の意思をもって近づいてきたと判断した場合など)、先手を打っても構わない。ただし、それは危機を回避するうえでの必要最小限にとどめる必要があり、やりすぎた場合は過剰防衛になる。暴力に対しては基本的に逃げるが勝ち、なのだ。
(文・構成:即応予備自営ライターU)

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