いろんな食事療法を聞くけど…真相を医師に直撃!

「花粉症に効く食べ物」効果なし?

2015.02.20 FRI


春は出会いの季節! お酒を飲む機会も増えますが、花粉症への影響は…
そろそろ花粉症の症状が出始める季節…。なんとか症状を軽くしようとネットを検索していると、ヨーグルトや青魚など「花粉症に効く食材」があるという情報をよく見かける…。それってホントなのだろうか?

「1年間食べ続けるなどの長期的な努力が必要ですが、アレルギー体質の改善効果を期待できる食材はありますよ」

と教えてくれたのは、両国眼科クリニックの深川和己先生。具体的にはどんな食べ物が効くんでしょうか?

「ヨーグルトは一定の効果があると言えます。ビフィズス菌が腸内環境を整えてくれるので、病原菌やウイルスへの抵抗力も高まりますよ。また、青魚やしそなど『オメガ3系』の不飽和脂肪酸が含まれている食べ物を多く摂取する習慣をつけると、アレルギー体質が改善されることがわかっています。人の細胞膜を構成する脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。動脈硬化を促進する飽和脂肪酸よりは不飽和脂肪酸の方が健康に良いとされていますが、不飽和脂肪酸には炎症を抑える性質の『オメガ3系』、逆に炎症を促進する性質の『オメガ6系』のどちらも含まれており、そのバランスによってアレルギーの発症しやすさが変わるんです。ちなみに、日本人は『オメガ6系』をかなり過剰に摂取している傾向があります」

つまり、『オメガ6系』を多く含む食べ物は、あまり食べないほうがいいってことですね。具体的にはどんな食べ物が当てはまるのでしょう?

「サラダ油やごま油には『オメガ6系』の不飽和脂肪酸がたくさん含まれていますので、花粉症に悩んでいる方は摂取量を減らすよう心掛けましょう。インスタントラーメンやマーガリンに含まれる『トランス脂肪酸』は動脈硬化を促進する飽和脂肪酸の一種ですが、消化の悪さや炎症性の観点から特に悪質なので注意してください」

ポリフェノールが含まれる赤ワインも効果があるという噂を聞いたのですが…。

「確かにポリフェノールには炎症を抑える働きがありますが、赤ワインに含まれるポリフェノールの割合を考えると、効果が期待できるとは考えにくい。むしろ、アルコールは血の巡りを良くしすぎてしまい、炎症や鼻づまりを悪化させる原因となりますので、控えるべきですね」

赤ワインだけでなく、花粉症の人はアルコール類全般をこの時期は控えた方がいいのだとか。では、緑黄色野菜や大豆、味噌などはどうでしょう? これらも花粉症によいと聞いたことが…。

「可能性はあるので『効かない』とは言えませんが、現段階では直接的な効果は実証されていないため、医師の立場からは『分からない』としか言えませんね。心身が健康になればアレルギー症状も改善されやすいという意味では、バランスの良い食生活を心がけるに越したことはないと思います」

どうやら、巷でいわれる「花粉症に効果的な食べ物」には微妙な噂も少なくない様子。とりあえず、ヨーグルトを食べてお酒を控える…。実践します!
(黄 孟志)

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