気力や性欲が減退、仕事や生活に差し障りが…

男の「更年期障害」欧米の治療法は

2015.02.24 TUE


ホルモン分泌量は、暮らしのクオリティに直結している。人間も生物である以上、老化は避けられないが、少しでも充実した日々を送るために、今から健やかな生活習慣を心がけておきたい
大人になると、何かの拍子に親の“老い”に気づき、「親孝行しなきゃなあ…」と痛感することがあるだろう。実家を離れて暮らしている人なら、なおさらのはず。

かくいう筆者も、忙しさにかまけて帰省の回数は年々減っており、先日およそ1年ぶりに母の顔を拝んだという体たらく。久しぶりに会った母が、やれ「めまいがする」「体がほてる」と更年期の症状(?)を口にするのを聞いて、もっとねぎらってやらねばと反省した次第だ。

ところで、一般的には更年期障害は女性特有の症状といわれているけど、本当だろうか? 僕ら自身がそれを心配するのはまだ早くても、父親や上司の身を案じる意味で、渋谷スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「男性にも更年期障害はあります。更年期障害は加齢にともなう性ホルモン分泌の低下が引き起こすものですが、これは身体的な衰えとして誰しも避けられないことです」

症状や発症の時期には個人差があるが、男性の場合、具体的には気力や性欲の減退にもつながり、暮らしのクオリティを低下させてしまうという。

「女性の場合は閉経の影響でわかりやすい変化がありますが、男性の場合はなかなか更年期ゆえの変化を実感しにくい面があります。50代前後の男性が、なんとなく元気が出ない、性欲が湧かないといった不調を感じたら、更年期障害を疑ってみるべきでしょう。欧米のビジネスマンの間では、気力を充てんして仕事に臨むために、ホルモンを注射で補う治療が今や普通に行われているほどですから」

なお、若いうちに不規則な生活を送っていたり、栄養バランスが悪かったりすることが、こうした症状を後押しするのは間違いない、と須田先生は語る。今のうちから適切な食事と適度な運動を習慣づけておくことで、やがて来る更年期障害を緩和、あるいは発症を遅らせることは可能だという。よく肝に銘じておこう。
(友清 哲)

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