東京の家賃水準はパリと同じくらい

日本と世界の家賃相場の違いは

2015.03.09 MON


国際人材調査会社「ECAインターナショナル」によれば、2010年時点における、世界で最も家賃が高い都市は東京なんだとか。以下、モスクワ(ロシア)、香港、ロンドン(イギリス)、シンガポールと続く。やや意外なのは、アメリカの都市がトップ10のなかにひとつしか入っていないこと(サンフランシスコ・9位)。

このランキングに若干の違和感を覚えるのは、同調査が「80平方メートルで、ベッドルームが2室」という高級物件を対象としているからだろう。これは海外駐在員の平均的な住居らしく、ひとり暮らしの20代サラリーマンの感覚からはかけ離れたものがある。では、R25世代にとって現実的な物件の場合、世界の家賃水準はどう変化するのだろうか。

参考になりそうなのが、日本不動産鑑定協会が平成20年12月から平成21年3月までに実施した「平成21年度世界地価等調査結果」。同調査によれば、集合住宅1平方メートル当たりの月額賃料(購買力平価換算)はソウル(韓国)がもっとも高く6136円。次いで、ニューヨーク(アメリカ)5072円、ロンドン(イギリス)4275円となっている。これを日本の一般的なワンルーム(25平方メートル)に換算してみると、ソウル15万3400円、ニューヨーク12万6800円、ロンドン10万6875円。ソウルが高いのは、年再開発により建物が新築されたことが影響している模様。
ちなみに、東京は25平方メートル換算で5万7075円。日本一高い東京の家賃も、世界最高峰の水準と比べればリーズナブルに感じられる。

一方、東京に水準が近いのはパリ(フランス)5万8775円、ホノルル(アメリカ)5万8875円など。家賃の上では「花の都」も東京も、同程度の価値があるようだ。また、主要都市の中で比較的家賃が安いのは、シドニー(オーストラリア)3万7475円やフランクフルト(ドイツ)3万5875円など。こちらは大阪とほぼ同じ水準となっている。

調べてみれば、意外と格差が大きい世界の家賃。都市によっては東京の半分以下の家賃で、数倍広い家に住むことだってできる。ここは思い切って、海外へのお引越しもアリ? 
(榎並紀行)

※この記事は2011年06月に取材・掲載した記事です

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