身体にまつわる都市伝説 第89回

笑う門には福来る?

2015.03.14 SAT

身体にまつわる都市伝説


健康面において、「笑う門には福来る」はあり得る。なるべくストレスフリーな生活を心掛けて、健康維持を目指せ! 写真提供/PIXTA
ようやく春の足音が聞こえてきたとはいえ、まだまだ巷では風邪やインフルエンザが猛威をふるい、体調管理に予断を許さない。とくに、仕事や人間関係でストレスを抱えがちなビジネスマンにとって、精神面が健康に与える影響も馬鹿にならなそうだ。

昔から「笑う門には福来る」なんてことわざもあるがに、いつも笑顔でストレスフリーな生活を送ることができれば、やはりコンディションも上々でいられるのだろうか?

「大きなストレスが免疫力を低下させるのは事実です。その意味で、よく笑う環境にある人というのは、少なくとも健康面においては有利でしょうね」

そう語るのは、池袋スカイクリニックの須田隆興先生だ。万病のもとともいえるストレスを笑顔で吹き飛ばすことは、健康増進につながる。つまり、“笑門来福”は成立するといっていいのだ。

「じつは僕自身も若いころ、女の子にフラれたショックがもとで、帯状疱疹を起こしたことがあります(笑)。そのくらい、気分というのは免疫力に影響を及ぼすものなんです。免疫機能とはいわば、複数のシステムにまたがって成り立つ“バリア”のようなもの。たとえばリンパ球、白血球、皮膚や粘膜といった部分の生体防御反応ですね。笑いが起きる状態が、こうした機能に有利であることは、医療に従事する多くの人が体験的にも実感している現象といえるでしょう」

それなら、たとえ作り笑いであっても、なるべく笑っていた方がコンディショニング的にはプラスに働く?

「作り笑いとはあくまで顔面の運動に過ぎないと思いますが、それでも笑顔を作ることで気分が牽引されることはあるでしょうね。とくに自己暗示にかかりやすい人なら、より効果が得られやすいかもしれません」

因子としての「気分」を、科学的に検証することは難しいと須田先生は補足するが、それでも笑いがストレスを打破し、健康的な生活を送る一助となるのは事実。この春は、いつもより笑いのある生活を心掛けてみては?
(友清 哲)

※この記事は2012年3月に取材・掲載した記事です

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