突然の揺れ、あなたならどうする?

安全なのはどこ?地震時の身の確保

2015.03.20 FRI

東日本大震災から約2カ月がたとうしているが、地震が起こった時あなたはどこにいただろうか? 自宅、職場、お店…など様々だろうが、あの揺れのなかで冷静な行動をとることは難しい。特に自宅に一人でいた場合などは、パニックになりがちだ。未だに余震が続いているが、大きな揺れを感じたらどのように行動するのがもっとも安全なのだろうか? 

数多くのマンション設計に携わった建築士・井上恵子氏(住まいのアトリエ井上一級建築士事務所)にお話を伺った。

「第一に自分の身を守ること。机の下に入り、クッションなどで頭を守ってください。家屋に異変(床が傾く、壁にひびが入る、部屋全体がきしむ音がするなど)がなければ、屋内にいても大丈夫。よくいわれる“トイレやお風呂に避難”というのは、柱に囲まれた面積が小さい場所、壁の多い空間の方が安全ということ。例えば20帖より4.5帖の部屋の方がより安全性が高いということです。身の安全が確認できたら次に火の始末。そして避難のための出口の確保が重要です」
  
とはいえ、高層マンションの上層部に住んでいる方は気が気でないかもしれない。避難路を確保したところで、実際に地上に降りるまでは時間がかかる。手遅れにならないうちに、地上に避難すべきなのだろうか?

「1981年の新耐震基準施行後に建てられた家であれば、基本的に震度7程度までは倒壊しないように設計されているので落ち着いて行動を。しかし、実は地震による人身被害の原因は建物の破損よりも家具の転倒によるものが多いんです。揺れが激しく家具転倒の危険性が高い場合、低層部に避難した方がいいでしょう。その時も吹き抜けのロビーなど広い空間は避けてください」

東京消防庁が推奨する家具の転倒防止対策の一例として、下記のようなものがある。
・二段重ねの家具類は上下を平型金具などで固定する
・吊り戸棚などの開き扉は、掛金などにより扉が開かないようにする
・本棚や茶ダンスなどは、重い物を下の方に収納し、重心を低くする。
                      ※詳細は東京消防庁のホームページをご参照ください

いざ大地震が起こった時パニックにならないためにも、普段からきちんと対策をし、ちゃんとした知識を身につけておくことが安全につながるだろう。
(湯原可菜)

※この記事は2011年05月に取材・掲載した記事です

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