風邪をひきやすいシーズンは便秘に注意!

毎日出ていても…「隠れ便秘」診断

2015.03.11 WED


便秘が習慣化すると、腸内に溜まった老廃物から出る有毒ガスが全身に運ばれ、新陳代謝が滞って肌荒れや冷え性、肩こりなどを引き起こす。あまりに便秘がひどい場合は、腸に詳しい内科医に相談を 画像提供/makaron* / Imasia(イメージア)
人にはなかなか相談できない悩みのひとつが、自分のトイレ事情。以前「毎日出ていても、便秘の可能性があるらしい」と聞いたことがあるのですが、その真偽は謎のまま数年経ちました…。毎日十分に出ているかどうかなんて、人と比べられないから判断できないですしね(笑)。そこで内科・皮膚科医で腸のスペシャリストでもある、小林メディカルクリニック東京の小林暁子先生に真偽のほどを聞いてきました!

「まず大切なのは、排便後にスッキリしているかどうか。スッキリと出し切った感覚があるなら、2~3日に1回でも便秘ではありません。理想的な便の形は、バナナよりもやわらかく、まっすぐに長いもので、この形であれば無理なくするりと排便することができます。いっぽう、コロコロと硬くて小さな便が出るようであれば要注意! 硬いので出すときに力を入れて踏ん張る必要があり、出たあともまだ残っているような感覚があることが多いですね。毎日出ていたとしても、このような特徴がある場合は『隠れ便秘』にあたります」

爽快感や便の形も、便秘かどうかを判断するうえで重要だとは意外でした! 隠れ便秘の人の中には、宿便だけで2kgくらい溜め込んでいる場合もあるそうです。一体どうしてコロコロ便になってしまうのでしょう?

「便の水分不足が主な原因です。大腸に便が長時間留まりやすくなっていて、その間に水分が失われて硬くなっているのです。これを治すためには、水分の摂取はもちろんですが、食物繊維を摂取することで、腸内環境を整えていくことが大切。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、セロリやごぼうなど不溶性の食べ物だけを摂取していても、水に溶けないので意味がありません。バナナやりんご、キウイ、納豆やオクラのようなネバネバ食材、麦ごはんなどに水溶性食物繊維は含まれています。普段の生活では、水溶性のほうが不足しがちなので意識的に摂取し、不溶性を含む食物も補うと、バランスがよいでしょう。なお、そもそも便秘の原因としては、ほかにも腹筋の筋力不足や過度なストレス、過度なダイエット、栄養不足、女性ホルモンの影響なども挙げられます」

また、風邪をひきやすいシーズンはとくに便秘に注意と、小林先生は言います。

「風邪をひくと体は緊張状態になります。咳や発熱によって交感神経が高ぶり、ストレス過多と同じような状態になって、便秘になりやすいのです。風邪のシーズンは要注意です。なお、腸内環境で善玉菌が優位に働いて便秘が治ると、免疫力が上がるんですよ。私は便秘にとても気をつけているので、もう3年以上、風邪をひいていません」

腸内環境が免疫力まで左右するとは…。確かに風邪をひいて辛いときは、トイレの回数や状態確認もおざなりになりやすい気がします。回数ばかり気にするのではなく、便の形やスッキリ度合いも注意深く観察することで、便秘知らずの健康体を手に入れましょう!

(富永明子)

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