太っているのに胃下垂ということも!

胃下垂の人は太らないって本当?

2015.03.18 WED


食事中の姿勢が悪いと骨の形がゆがんで胃が変形し、胃下垂の原因にもなるそう。また、ストレス過多により胃の消化が悪くなることも、原因のひとつといわれている 画像提供/wavebreakmedia / Imasia(イメージア)
昔から、どんなに食べても太らない人にスリム体型の秘密を聞くたびに返ってくる「胃下垂だから」という言葉。よく考えると不思議ですよね…。どうして「胃下垂=痩せ型」とされているのか。そもそも胃下垂ってなに? 真偽のほどを、小林メディカルクリニック東京の小林暁子先生に聞きました。

「胃下垂とは、胃が下に伸びる症状のことで、病気ではありません。胃はとても柔軟な器官で、体内の骨や筋肉、内臓脂肪などに支えられて形をキープしています。そのため痩せ型でも筋肉があれば正常な胃の形をキープできるのですが、脂肪分が少ないうえに筋力もないスリム体型では支えてくれるものが少ないので、胃に物が入ると下方向に伸びてしまいます。これが続くと、食べたあとに正常な胃の位置(みぞおちあたり)よりも下、下腹部がぽっこりふくらむ胃下垂になります。胃下垂になると胃もたれや食欲不振になりやすく、ますます痩せていってしまうのです。つまり、そもそも『胃下垂だから太らない』のではなく、痩せ型の人は胃下垂になりやすいのでますます痩せてしまうというわけです」

つい「胃下垂だと太らなくていいな~」と思いがちですが、胃下垂の人にとっては「美味しいものを食べたいのに、すぐ胃がもたれてツライ」というのが現実のようです。では、胃下垂を治すにはどうすれば?

「まず食事と食事の間隔を空けること。1食だけをドカ食いしがちな人ほど、胃に急激に内容物が溜まるので胃下垂になりやすいです。だから、太っているのに胃下垂というケースも多いんですよ。毎食、適量をきちんと摂るようにして、食べすぎないこと。そして消化しやすいように、よく噛んでゆっくりと食べるようにしましょう。また、胃を持ち上げるためにも、腹筋は最低限鍛えておいたほうがよいでしょう。おへそのあたりの下腹部を鍛えるようにしてください」

痩せていなくても胃下垂の可能性があるとはビックリ! 食べたあとに、みぞおちのあたりではなく、下腹部がポッコリする人は注意したほうがよさそうです。どうせ痩せるなら健康的に痩せたいもの。胃下垂に気をつけるために、まずは簡単な腹筋トレーニングから始めてみましょうか!

(富永明子)

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