もち料理の“フルコース”が出てくる地域も!

日本全国ご当地ユニーク結婚式6選

2015.03.14 SAT


定番のプログラムもいいけれど、地元ならではの演出も喜ばれそう。あなたの出身地にはどんな風習がある?
結婚式は、各地に伝わる風習が今なお根付いている儀式のひとつ。地域によっては式中に特有の食べ物が出てきたり、古来より伝わる伝統的な催しでお祝いしたりする風習があるそう。全国の結婚式場と取り引きがあるウエディングパークのネットワークを使って、“ご当地オモシロ結婚式”について全国の営業所にリサーチしてもらった。同社広報の瀬川由絵さんは語る。

●具沢山のご馳走汁「こづゆ」(福島県・会津若松)
「福島県会津若松地方の結婚式では『こづゆ』と呼ばれる、海鮮のだしが効いた、具があふれんばかりに入っているお汁が振る舞われます。家庭によって具が様々なので特徴があって面白い」(瀬川さん、以下同)

会津藩のご馳走料理として生まれた「こづゆ」。現在も正月や冠婚葬祭などの特別な日には欠かせないもてなしの料理で、具の数は縁起のよい奇数が習わしなのだとか。

●腹“もち”よくて縁も長“もち”?「もち本膳」(岩手県・一関)
「一関地方では結婚式のような祝儀に振る舞われる『もち本膳』というものがあります。まさに『もち』のフルコースと呼べるほどの、様々なレパートリーのもち料理が出てきます」

一関では昔から米の生産が多く、もち料理とともに受け継がれてきたのが、お祝いの席でもちを食べる「もち食儀礼」。そこから武家社会の儀礼としてもちが入った料理を振る舞う「もち本膳」が生まれたそう。

●お客様への気遣いがあふれる「御鰭(おひれ)」(長崎県)
長崎の披露宴は「『御鰭』をどうぞ!」という司会者の言葉で始まり、最初に「お椀」をいただく。それが食べ終わると「おてもとをお納めください」という、「御鰭」という風習がある。

「一椀につき鯛を一匹使った証拠として、鯛の『尾鰭』を入れたことが『御鰭』(おひれ)の由来です。今は尾鰭の代わりに鯛の身を入れるのが一般的です」

御鰭にはお客様一人に魚一匹を使いました、という熱烈歓迎の気持ちがこめられている。

●歌でつなぐお祝いの輪「輪島まだら」(石川県・能登半島)
「輪島まだらは、結婚式や祭礼などめでたい宴席には必ず披露される祝いの歌で、波の音にも似た輪島まだらの歌い方は、一度聞いたらしばらく耳に残るほどです」

江戸時代から明治の初期にかけて、交易船が日本全国の情報や文化を輪島の地へ伝えた風習のひとつに「まだら節」があったといわれており、神や先祖への畏敬を込め、家族の安泰を願って歌い継がれてきたのだとか。

●一生一緒にいてください「一生水」(福井県)
福井では挙式前に新郎家の玄関で、両家が持参した一升枡に入ったお水を盃に注ぎ、新婦が飲むという風習がある。昔から北陸地方に伝わる風習で、一升と一生をかけた縁起の良いものとされている。水を飲んだ後の盃は土間に落とし、割れればめでたく、割れないと縁起が悪いといわれている。

「一生水は緊張感のある堅い儀式ですが、最近では披露宴の演出の際に行うなど現代風にアレンジされ受け継がれています」

●私の妻を紹介します「名披露目(ナビロメ)」(愛知県)
「名披露目は東海地方特有の風習で、お菓子やタオルなどを、新郎新婦の名前を書いた熨斗(のし)をつけた引き出物としてお渡しします」

もともとは結婚後に花嫁の名前を入れた風呂敷に品物を包み、花嫁を近所に紹介していたのが、次第に簡略化され今の形式になったのだとか。

こうして見ると、“ご当地結婚式”は各地で新郎新婦を祝う気持ちの表れが、歴史を経て独自の風習になっていったことがわかる。結婚式の風習を調べてみると、地域の意外な歴史が見えてくるかもしれない。
(九鬼祥公/ビルコム)

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