「ストレスで円形脱毛症」も医学的には根拠なし

「苦労が多いと白髪に」はホント?

2015.03.21 SAT


ストレスが円形脱毛症や白髪の原因になるという医学的根拠はじつは存在しない。「ふさふさで寝たきり生活を送るよりも、ツルツルでも元気に暮らせる方がいいでしょう? あまり悩まないのが一番ですよ」とは小林一広先生の弁 (写真提供=Getty Images)
年齢を重ねるにつれて増していく、髪の毛への不安。十分な量の髪を末永く維持したいというのは、多くの男性の願いだろう。

しかし、公私ともに様々なストレスに見舞われがちな会社員生活は、決して髪に良い環境ではなさそう。ストレスで円形脱毛症にかかる人もいると耳にするし…。

「たしかに、過度のストレスが免疫力を低下させたりホルモンバランスを崩したり、健康に良くないのは事実です。しかしそれが円形脱毛症の原因になるかというと、じつは医学的な根拠はありません。円形脱毛症の原因は自己免疫性疾患とされていますが、その全容はまだはっきりとは突き止められていないんです」

そう語るのは、メンズヘルスクリニック東京の小林一広先生だ。

「円形脱毛症もれっきとした病気の一種ですが、ほうっておいても治ってしまうケースもあれば、そのまま全身の体毛にまで広がってしまう重度のケースもあり様々。AGA(男性型脱毛症)などと違い、明確な治療法は確立されていませんが、円形脱毛症から生命を脅かすような大病に発展することはまず考えられませんし、あまり深刻に考えすぎない方がいいでしょう」

では、苦労が多いと白髪が増えるという通説についてはどうか? 今度は新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「苦労の度合いと白髪の量には、直接的な因果関係は認められていないので、やはり気にする必要はないでしょう。20~30代で多くの白髪が発生する症状には『若年性白髪』という症状名が付けられてはいますが、これに関しては、多くが遺伝的な要因によるものと考えられています」

ただし稀ではあるが、「甲状腺の異常による内分泌疾患や膠原病などの可能性も考えられるので注意が必要」とも。白髪以前に体調に異変を感じたら、医師の診察を仰ごう。

(友清 哲=取材・文)

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