“内臓脂肪”と“代謝の低下”が原因だった?

年を取ると腹まわりから太る理由

2015.03.22 SUN


内臓脂肪とは、文字通り内臓の周囲に分布する脂肪のこと。つまり内臓がたくさん詰まったお腹まわりは、加齢によって代謝が低下することで、いっそう脂肪がつきやすくなる部位なのだ。突き出たお腹は実年齢以上におっさん臭く見えるのでご注意! (写真提供=Getty Images)
日々の乱れた食生活や運動不足がたたり、ちょっと油断すると途端にお腹まわりがキツくなるお年頃。

それにしても、年齢を重ねるごとにお腹まわりにばかりぜい肉がつきやすくなるのは気のせいか。それとも、お腹の脂肪は実感しやすいだけで、全身まんべんなく脂肪が増えているのだろうか?

「気のせいではありません。加齢とともに腹部にばかりぜい肉がつきやすくなるのはれっきとした事実です。これは皮下脂肪の影響も当然あるのですが、どちらかといえば“内臓脂肪”が増えていることによって起こる現象なんです」

そう語るのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。一体どういうこと?

「皮下脂肪とは別に、内臓脂肪というものがあるのはよく知られていますが、これは文字通り、腸や肝臓など内臓の周囲に分布する脂肪のこと。皮下脂肪と同じ白色脂肪(中性脂肪を溜め込む組織)で、内臓が偏在する腹部につきやすく、他の部位よりも相対的に胴まわりが肥えているケースでは、この内臓脂肪の比重が無視できません」

つまり、お腹は内臓が詰まっている場所だから、内臓脂肪もそこに溜まるという理屈だ。

「この内臓脂肪がつく要因としては、糖分の過剰摂取や運動不足などと並び、加齢が大きく影響します。代謝特性を比較した場合、内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝によって分解されやすい性質があるため、加齢とともに代謝そのものが低下することで、腹部の肥満につながりやすくなるわけです」

結論として、年を取るとお腹まわりから太るというのは、医学的にも根拠のある現象だった。…だからといって、「しょうがないか」とあきらめてはいけない。食生活の見直し、運動の習慣付けなど、できるかぎりの努力をしよう。

(友清 哲=取材・文)

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