脳炎、髄膜炎…危険な病気のサインの可能性も

脳腫瘍の恐れも!しゃっくりの正体

2015.03.23 MON


「100回というのは比喩的な表現なのでしょうが、持続性しゃっくりが命を左右する原因につながっている可能性はゼロではありません」と須田先生 blanche / Imasia(イメージア)
何かの拍子にヒックヒックと始まり、なかなか止まらずに困った――皆さんも身に覚えがあるだろう。「しゃっくり」である。何の前触れもなく始まるから、やっかいなことこの上ない。

何よりしゃっくりが困るのは、様々な「止め方」が噂されているわりに、確実に止める方法が見つからないところ。一方で、「しゃっくりが100回続くと死ぬ」的な都市伝説(※地域により1000回とされるケースも)もあり、真に受けるわけではないが、あまりに止まらないと心配になることも…。ひょっとして、しゃっくりが生命の危険につながるようなケースは本当にあるのだろうか。

「いえいえ、しゃっくりというのは、単なる横隔膜のけいれんですから、これが即、生命の危険につながるということはありません。ただし、何か重篤な疾患のサインとして、しゃっくりが出ているケースもありますから、それがそういった俗説の源となっているのかもしれませんね」

そう語るのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生である。しゃっくり自体が命を脅かすわけではないが、命にかかわる疾患が原因となってしゃっくりが起きている可能性はある、というわけだ。

「たとえば脳腫瘍や脳炎、髄膜炎など、中枢神経に何らかの病変があると、中枢性しゃっくりというのが発生することがあります。ただし、これらが原因である場合は、しゃっくりのほかにも疾患を示すサインが出ているはず。脳腫瘍であれば、起床時に激しい頭痛をともなったり、手足がしびれたり。そういった症状があったうえで、しゃっくりが止まらないのであれば、医師の診断を仰ぐべきです」

また、このほかにも横隔膜付近にがんが発生することで、横隔膜のけいれんを引き起こすケースもあると須田先生は語る。

たかがしゃっくりと考えていた向きには、なんだか恐ろしい話だが、万一の場合に備え、頭の片隅にとどめておくと良いだろう。
(友清 哲)

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