車、家具、家電…FP3人が賢いお金の使い方を判定

購入vs.リース どっちがお得?

2015.03.26 THU


車種や新製品が続々登場。ただでさえ迷っちゃうのに、手に入れる方法もいろいろあって、どうしたものやら…?
30オトコの頭を悩ますものといえば、やっぱり「お金」。とりわけ車、家具、家電など、金額の大きな買い物は、購入すべきか迷ってしまうもの。なかには、「買わないでリースやレンタルで済まそう」という人もいるかもしれない。

だが、調べてみると、リースやレンタルもそれなりにお金はかかる。購入するのと、どちらがお得か微妙な線といえそうだ。そこで、3人のFPに「購入vs.リース」の“お得度”を判定してもらった。

※「リース」の条件…リース業者で、単身世帯向けの家具や家電などの生活必需品一式がセットになったレンタルプランを利用。月々約7000円で、1年間契約。車は大手カーリースを利用し、国産普通車に乗る。費用は月々約3万円で5年間契約。

※「購入」の条件…引っ越しにともない、液晶テレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの白物家電をすべて新品で購入。インテリアにはこだわりがあり、ソファなどの家具も新調する予定。車は国産普通車を新車で希望、購入後は駐車場も借りる。


●1)90:10で「購入」のほうお得!(ファイナンシャルプランナー横山光昭さんの判定)

<便利に見えてじつは割高 カーリースの落とし穴>
車は購入すれば当然自分の持ち物になりますが、リースはあくまで“借り物”。契約が満了したら、新しい車に乗り換えるか、同じ車を再契約することになります。つまり、車に乗り続ける限り支払いはなくならないということ。リースの一般的な契約期間は3~7年ですが、その間に別の車に乗り換えたくなった場合は中途解約金が発生します。また、万が一傷をつけたり、規定の走行距離をオーバーしたりしたら差額分の支払いも追加されます。契約満了時に残価を支払えばリースした車をそのまま買い取ることも可能ですが、総額で見ると最初から購入した方がお得というケースがほとんどでしょう。

週1~2回程度しか車に乗らない人であれば、リース車用にわざわざ駐車場を契約するのもムダな出費といえます。リースを検討するなら、利用頻度も必ず考慮しましょう。ちなみに、車を持つと維持費もかかりますが、国産の普通乗用車なら120万円程度で購入可能。貯金をしてローンを組まずに一括購入するなど、買い方を工夫すれば大きな節約にもつながりますよ。

家具や家電もやはり購入がお得でしょう。総額8万円程度で一式そろえることができるはずです。リース料金が月7000円なら年間出費は8万4000円ですから、わずか1年契約しただけで購入したのと同じ額に到達してしまいます。単身赴任など、短期間だけ使いたい場合のみリースを検討してもいいでしょう。


●2)70:30で「購入」のほうお得!(ファイナンシャルプランナー豊田眞弓さんの判定)

<高額商品は購入前のお試しレンタルが賢い>
家具や家電は、ずっと使い続けるなら明らかに購入の方がお得です。耐用年数を考えれば1~2年で壊れることはまずないので、リースのメリットはないですよね。

しかし、最初に購入したものが気に入らず、1年も経たずに別の最新の家電に買い替える…というのもよく聞く話。そんな考えが頭をよぎるなら、「購入前のお試しレンタル」を考えてみては? 例えば、最新人気の掃除ロボットを購入すると5~10万円かかるものの、5日レンタルで3500円+往復送料1000円。最新型の圧力IH炊飯ジャーは、同2500+往復送料1000円です。私も経験がありますが、最新家電は手に入れてしばらくすると熱が冷めたり、性能が想像と違ったりして後悔することもしばしば。値の張る品は、短期レンタルを活用して、本当に使うか見極めてから購入することをおすすめします。

一方、家具・家電とは異なり、車の購入はあまりおすすめできません。車両本体はもちろん、自動車税や車検代、駐車場代といった維持費に高額なお金がかかります。しかし、だからといってリースがいいわけでもありません。駐車場代は払うことになりますし、契約期間が年単位で固定されている場合がほとんどです。

どうしても車を利用したい人は、カーシェアリングが合理的でしょう。駐車場代やガソリン代などもすべて利用料に含まれているため、ムダがありません。例えば「タイムズカープラス」の場合、月額基本料1030円+時間料824円~と、短時間から利用できるのも特徴。各社とも設置台数を増加中なので、自分の最寄りエリアにどのサービスがあるか探してみてはいかがでしょう。


●3)50:50で「引き分け」!(ファイナンシャルプランナー八ツ井慶子さんの判定)

<より安くそろえたいなら新品だけでなく中古も検討を>
家具や家電は長く使うほど、購入した方が月1日あたりのコストは安くなります。冷蔵庫や洗濯機は頻繁に買い替える物ではないので、この料金で長期間リースするのはもったいないですね。もし私のように特にデザインにこだわらなくてもいいという人なら、リサイクルショップの中古品やアウトレットの展示品でさらに安く購入するという手もあります。

ちなみに冷蔵庫に限っては、電気代も考慮してみてください。実は単身世帯用の小型タイプより、ファミリー向けの大型冷蔵庫の方が省エネ機能に優れているため、ランニングコストがお得な場合もあるんです。

一方、リースの方がお得なケースとしては、将来子どもが産まれた時のベビーカーやチャイルドシートなどが該当します。短期間しか使用しない物はリースで賢く済ませましょう。

家具や家電は購入を勧めましたが、車となると少し考え方が変わります。仮にマイカーにかかる維持費が、自動車保険やガソリン代、駐車場代などを含めて月に5万円とすると、タクシーを1回2000円で利用したとして月に25回も乗れる計算です。もし30歳から70歳まで車に乗り続けると想定すると、維持費だけで年間60万円×40年=2400万円もかかるのです。カーリースも利用料と駐車場代などがかかるので安く済むわけではありませんが、車体費用が必要ないだけまだマシでしょう。

そもそも、都内在住なら、電車やバスなどの公共交通機関が充実していますし、タクシーも利用しやすいはず。まずは自分の移動範囲がタクシーやレンタカーで代替できないか考えてみましょう。実家の車を借りるのも賢い選択です。

以上、FP3人の判定は「2勝1分け」で軍配は「購入」に! 皆さんも、自身の生活スタイルをあてはめて、考えてみては!?
(池田香織、岡本のぞみ/verb +R25編集部)

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