柔軟なアイデアがヒットを生む!

「学生発ヒット商品」の作り方

2015.04.03 FRI


ウェブサービスならではの利点を生かし、今後も様々な機能を追加していくというPluto。ユーザー視点から「どんな機能を追加するべきか?」といったアイデアも募集中だ。アイデアはPlutoウェブサイトから投稿できる
「日本の若者は元気がない」といわれて久しい。しかし一方、世の中には才気あふれる学生も確かに存在する。大胆な発想力を武器に、学生が生み出した「ヒット商品」をご紹介しよう。

まずは、東京大学工学部に在籍する業天亮人さんと金田賢哉さん(同大学院)、市東拓郎さん(電気通信大学大学院)が開発したクラウド型リモコン「Pluto」。インターネットを介してスマートフォンを家電のリモコンに変えるサービスで、外から照明、エアコン、レコーダーなどの操作ができる。約88gと軽量な「Plutoステーション」(1万2800円)をセットアップするだけで、既成の家電を買い替えることなく『スマート家電』に変えてしまう優れ物だ。

また、「分身ロボット」というユニークな着眼点で、注目を集めているのが人型コミュニケーションデバイス「OriHime」。現在、オリィ研究所の代表を務める吉藤健太朗氏が早稲田大学在学中に開発した。OriHimeの見たもの、聞いた音を、iPadなどを介して体感できる仕組みで、自分がその場にいなくても遠方の家族や友人と同じ空間で過ごしているように感じられる。まだβ版ながら「入院中で面会謝絶の子どもが家族と交流するためのツール」として、実際の医療現場で導入された事例もある。

大学構内に置かれたコピー機の用紙に広告を掲載することで、コピー料金をタダにする情報発信媒体「タダコピ」も、現在、株式会社オーシャナイズの代表を務める菅澤聡さんが慶應義塾大学在学中に始めた事業だ。在学中に起業し、現在では161大学197キャンパスにサービスを展開している。

これらの着想の背景には、学生の立場が少なからず影響しているようだ。例えば「OriHime」の場合「私自身も体が弱く、大学の授業になかなか出席できない時期がありました。OriHimeを使えば病院のベッドや自宅にいても、教室にいるのと同じように講義が受けられます。こうした経験が、発想の原点になっています」(吉藤さん)とのこと。

また、「タダコピ」は日頃からコピーを取ることの多い学生ならではの視点だし、「Pluto」も、もともとは東大の学園祭用に原型を作ったのがきっかけだったという。学生生活の至るところにヒントは転がっているのかもしれない。
(榎並紀行/やじろべえ)

※この記事は2013年4月に取材・掲載した記事です

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