ゴールデンウィーク直前で気になる

「渋滞予測」の算出方法って?

2015.04.27 MON


西成先生によると、高速道路で1km程度の渋滞であれば、5km手前で車間距離を40m以上に広げ、ゆっくりめの速度で進むことで、後ろの渋滞が消えてしまうこともあるそう。焦って事故を起こさないためにも、覚えておこう
待ちに待ったゴールデンウィーク(GW)、車で遠出を考えている人も多いのでは? そんな人が参考になりそうな、GW期間中の高速道路の渋滞予測を日本道路交通情報センターが発表。「4月28日(土)、中央自動車道下り、相模湖IC付近で40km」など、具体的な予測値を出している。これって、どんな方法で予測しているの? 

ということで、「渋滞学」の権威として知られる東京大学先端科学技術研究センター教授の西成活裕先生に聞いてみた。

「日本道路交通情報センターの渋滞予測は、NEXCO東日本・中日本・西日本、JB本四高速など、高速道路会社に提供された情報をまとめています。同センターは『過去のGW、昨年のお盆、年末年始など、交通混雑期の交通状況を踏まえて予測』としており、『過去』というのは基本的に3年ほどのスパン。曜日配列が似ている年など、似た状況下でのデータを重視して予測しています」

NEXCO東日本担当者によると、過去のデータをコンピュータに流し込んで平均値などを計算するだけではなく、担当者が意見を交わしながら予測を立てるのだとか。その際に、交通量に影響を与える「天候」は正確にわからないため、あまり考慮しないようだ。どうやら交通のプロの“感覚”も反映されている、渋滞予測。意外にアナログな方法とも思えるけれど、西成先生、その信憑性は?

「過去のデータが安定していれば、かなりの確率で当たります。昨年、一昨年と高速道路の料金体系が変化した影響で、交通量の変動が激しくなり、外れることも多くなったと思いますが、今年は特別な料金体系にはならないので、3年前のデータも活用することにより精度は高まるでしょう。もっとも、事故が起こるとどうしようもない。首都高速道路の渋滞予測が難しいのは、事故が多いからです」

なるほど。首都高は例外として、基本的には渋滞予測を信じて、混雑する日時は避けた方がよさそうですね。例えば、渋滞を作らないために、ドライバーが考えるべきことはありますか?

「ポイントは、混んできたときに車間距離を40m以下に詰めないこと。車間を詰め過ぎると、前の車がブレーキを踏んだときに、自分がブレーキを踏む力がより強くなります。後続の車も同様なので、それが積み重なって渋滞を引き起こしてしまう。十分な車間距離を取り、一定の速度を保つことで、結果的に目的地に早く着きますし、燃費も2~3割もよくなって、エコ運転にもつながります」

渋滞しそうな時ほど、安全運転が大事みたい。渋滞を作らない運転を心がけましょう。
(西田友紀/blueprint)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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