バランスのいい食事や適度な運動に加え、検診も重要

大腸がんは女性がかかりやすい?

2015.04.06 MON


便潜血検査なら、それほど抵抗感無くできるのではないでしょうか。各自治体で行っている検診も充実してきているので、どんな検査が何歳から受けられるのか、一度調べてみると良いでしょう 画像提供:Flatpit / Imasia(イメージア)
女性の場合、がんの死亡者のうちもっとも多いのが大腸がんなんだとか。女性のほうが便秘がちと聞きますが、それと関係があるのでしょうか? 内科医でイーク丸の内の院長・野口由紀子先生に女性と大腸がんの関係について伺いました。

「女性ホルモンが原因という説や、女性の場合、内視鏡検査に抵抗感を覚える人が多く発見が遅れるという説などもあるようですが、女性の大腸がん死亡者が多い原因は、まだはっきりわかっていません。ただし、日本人の場合、男女問わず、食事の欧米化により今後ますます大腸がんは増えていくことが予想されています」

大腸がんのリスクを高める要因としては、食事の欧米化による動物性脂肪の摂り過ぎや野菜不足のほか、運動不足、肥満などが挙げられるそう。そのため、若い時からバランスの良い食事を心がけたり、適度な運動を続けたりすることが大切なのだとか。それに加えて重要なのは、定期的な検査を受けること、と野口先生。

「特に、遺伝性の大腸がんもあるため、親や祖父母に大腸がんにかかった人がいる場合は、30代から受け始めるといいですね」

大腸がんの検査を毎年受けることが奨励されているのは40代から。検査方法として、最も一般的なのは、便に潜血反応が無いかどうかで判断する「便潜血検査」。それで陽性だった場合には、肛門から内視鏡を入れて大腸内を見る「大腸内視鏡検査」などで詳しく診察するそう。人間ドックでは基本の検査項目に便潜血検査が入っている場合が多いようです。

「便潜血検査は、腫瘍やポリープを便がこすることによって生じる潜血反応をチェックするもの。ただ、なかには平坦ながんもあるので、がんがあっても潜血反応が出ない場合があります。そのため、40歳を過ぎたら、5年に1度は内視鏡検査を受けることをおすすめしています」

また、そもそも人間ドックを何歳から受けると良いのかを尋ねると「40歳からは必ず毎年受けてもらいたいですが、30代から受けてもいいと思います。その場合、検査項目の少ないコースなどを選択しても良いでしょう」とのこと。ただし、婦人科検診は20代から、乳がん検診は30代から受けたほうが良いようです。

今では、早期に見つかった大腸がんは、ほとんどの場合、治すことができるそう。食生活や適度な運動、適正体重をキープしつつ、毎年の定期検査を受けることが大切です。

(相馬由子)

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