選挙権年齢は引き下げても「お酒」は引き下げNG?

「お酒は18歳から」には反対6割

2015.04.15 WED

世論調査


現在、選挙権年齢の引き下げとともに検討されている法律は、「少年法」「国籍法」など合わせて20本近くにのぼる 写真提供:KAORU/PIXTA(ピクスタ)
選挙権を与える年齢を「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げる公職選挙法改正案が今国会で成立の見通しとなり、他の年齢条項についても見直し議論が持ち上がっている。年齢条項のある規制は数多くあるが、特に関心が高いのは「お酒を飲める年齢」だろう。飲酒OKの境界線は、いわば大人の仲間入りを認める象徴ともいえる。そこで、お酒を飲める年齢の引き下げについて、20~30代の男女200人に賛否を尋ねてみた(調査協力:アイ・リサーチ)。

〈選挙権年齢を引き下げた場合、「お酒を飲める年齢」も引き下げてOK?〉
・「引き下げて良い(18歳から飲酒OKにして良い)」派 40.5%
・「引き下げないほうが良い(飲酒OKは20歳以上のままのほうが良い)」派 59.5%

選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げたとしても、飲酒に関しては「引き下げないほうが良い」が多数派に。賛成派・反対派それぞれの意見をご紹介しよう。

■「18歳から飲酒OK」派の意見
「高卒で社会に出る人もいるので飲みの機会もでてくるので」(34歳・男性)
「20歳以上の人と行動を共にすることが増えるし、自己責任で行動できる年齢だと思う」(32歳・女性)
「海外では18歳が一般的とも聞くので」(37歳・女性)
「大人として扱うならすべて同列にするべき」(36歳・男性)

18歳なら判断力は十分あるはず、という声が多くあがった。確かに、ヨーロッパなどでは、18歳から飲酒が認められていたり、条件付きで16歳から飲酒できる国もある。

■「飲酒OKは20歳以上のまま」派の意見
「自分が18の頃を考えるとお酒を飲んでいたら色々な失敗をしていただろうと想像できるので」(38歳・男性)
「集団での一気飲み等の事故が絶えないので、むしろ年齢を引き上げた方がよい」(34歳・女性)
「身体の成長に影響があると思うから」(37歳・男性)
「自己管理ができない子供には飲んでほしくないので」(32歳・女性)
「18歳に引き下げた場合の安全性が確認できていないから。また、一部の高校生が飲酒できるようになると、高校生全体に飲酒をする習慣が広まってしまいそうだから」(37歳・男性)

こちらは「お酒の事故や問題を抑制するため」「体に悪影響を及ぼすため」という意見が目立つ。たしかに、大学生のアルコール中毒の事故はあとを絶たない。また、飲酒は成長期の体に悪影響を及ぼす、というのもよく言われるところ。やはり「飲酒は20歳から」のままにしたほうが良いのだろうか…?

ただ、少し視点を変えて尋ねてみると、そうとも言い切れないようで…。

〈自分が18歳だった時、ほしかった権利は?〉
・「お酒を飲める権利」 59.5%
・「選挙権」 40.5%

先ほどの設問は「大人の立場」からの意見を尋ねたものだが、こちらの設問は、いわば「当事者の立場」から回答してもらった結果といえる。もちろん、「飲酒」と「選挙権」は比べるようなものではないが、先ほどとは正反対の結果になっている点が興味深い。

なお、今国会では20歳未満の飲酒は身体的な悪影響を防止する目的から、見直しの対象からは外されるようだ。今後、選挙権以外の制度もどう変わっていくのか、注目される。

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