湯船に浸かったほうが疲れが取れるというけれど…

シャワーだけでプチ疲労回復のコツ

2015.04.19 SUN


「全身浴の場合、湯の温度は約40度に設定。10分前後浸かるといいでしょう」(足立さん) 画像提供:Ushico/PIXTA(ピクスタ)
「疲れは湯船に浸かったほうが取れる」とはよく聞く話。でも、残業でくたくたの体でお風呂を洗って、お湯を沸かして、湯船に浸かる…なんて時間があったら寝てしまいたい! できればさっと浴びられるシャワーだけで済ませたいけど、それで疲れは取れないの? 東京ガス 都市生活研究所の足立昌光さん、教えてください~!

「シャワーが完全にNGというわけではありません。ただ、湯船に浸かる『全身浴』には、シャワーでは得られない3つのポイントがあります。これが、疲れを効率的に取ってくれるんですよ」

●温熱作用
湯に浸かることで体がしっかりと温まり、体温が上昇。すると皮膚の毛細血管が広がり、全身の血液の循環が良くなる。

●水圧作用
湯の水圧で体の表面だけでなく、皮膚の下の血管にも圧力が加わる。手足の血液が押し出されて心臓の働きが良くなり、血液やリンパの循環が促される。

●浮力作用
体重を支えている筋肉や関節が湯の浮力によって休まると、体全体の緊張がほぐれ、疲れが取れやすくなる。また、体が軽くなるので、心身ともにリラックスできる。

全身浴とシャワーの最大の違いは、「血行促進」作用の効能差にある。血の巡りが良くなると、酸素や栄養が細胞に届きやすくなり、疲労回復につながるという。シャワーには水圧作用と浮力作用がなく、さらに湯をさっと浴びるだけでは体表温度しか上がらないため、体の芯まで温めることは難しい。やはり疲労回復という観点では、全身浴にはかなわないそうだ。

実際、同研究所が実験したところ、全身浴のほうがシャワーよりも「筋疲労」の回復スピードが速かったとか。では、シャワーには体の汚れを落とす以外の効能はないのだろうか?

「目の周囲に約42度の熱めの湯をあてることで、目の疲れを回復させることはできますよ。朝シャワーの場合はそれと同じくらいの温度の湯を浴びることで目覚め効果もありますし、皮脂を洗い流すことで体臭予防にもなります」

また、足浴や手浴などの部分浴でも多少の血行促進効果が期待できるという。

■手浴
大きめの洗面器に少し熱めの42℃くらいのお湯をはり、その中に20分ほど手を浸ける。できれば肘まで。

■足浴
洗面器やバケツ(専用のフットバスもある)にお湯をはり、両足を浸ける。40~42℃で20分ほど。

特に手浴は、デスクワークが多くて肩がこっている人にオススメの方法だとか。また足浴はシャワーを浴びている間にも取り組めそう。これなら、シャワーすら浴びる余裕がない時にもできそうだ。

新年度を迎え、なにかと慌ただしい時期。翌日に疲れを持ち越さないためにも、しっかり体のケアをしよう!
(播磨谷拓巳/ノオト)

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