江崎グリコ「Cheeza(チーザ)」が市場を牽引

「大人向け濃厚スナック」人気拡大

2015.04.22 WED


これが生チーズを使用した「生チーズのCheeza(チーザ)」。右がカマンベール仕立て、左がチェダーチーズ。筆者が旧シリーズと食べ比べてみたところ、カマンベールの方がよりチーズの味が濃くなったと感じた
スナック菓子は子どもの食べ物…というのは昔の話! コンビニの商品棚を見ても、おつまみコーナーに並んでいたり、濃厚系/本格派をうたった商品が増えていたりと、“大人向けスナック”が充実してきている。仕事帰り、コンビニでお酒とおつまみ系のスナックを買って晩酌をしている、という人も少なくないのでは?

全日本菓子協会が毎年発表する「菓子生産数量・金額推定」によると、スナック菓子の小売金額は2004年度から11年連続で前年比増を記録。2014年度は、前年より微増の4218億円だった。実は、この市場拡大の背景に、前述の“大人スナック”の需要増があるという。“大人スナック”市場を開拓してきたお菓子業界の雄・江崎グリコの担当者に話を聞いた。

「大人向けスナックというテーマが出てきたのは2000年ごろです。少子化が加速度的に進んでいくことが予測されるなか、2003年の酒税法改正で、コンビニなどで気軽にお酒を買えるようになり、家飲みが流行…という背景から、おつまみになるスナックを開発すれば、需要があるのではないかと。そうして開発したのが、2005年に発売した『CRATZ』(クラッツ)です。ビールに合うドイツのお菓子・プレッツェルをモデルに、濃厚でカッコいいイメージの商品として展開しました」(マーケティング本部・大角直史さん)

「柿の種」や「ベビースターラーメン」(おやつカンパニー)、えんどう豆スナックの「ビーノ」(東ハト)、渋いところでは「イカの姿フライ」(全珍)など、それまでもお酒に合うスナックはあったが、需要が顕在化したことで大人向けスナックが花盛りに。そして、2008年から市場を牽引しているのが、こちらも江崎グリコの「Cheeza(チーザ)」だ。原材料のじつに50%以上がチーズという本格派、かつ食べやすいサイズ・形状のためパーティーにもピッタリということで、発売後3年で1億食を達成。3月からは素材を粉末チーズから「生チーズ」に進化させ、さらに話題を振りまいている。

「生チーズということで衛生管理が大変で、おいしく焼き上げる技術の確立にも苦労しましたが、市場を活性化させるためにも、味を高めて新しいニュースを…ということで、あえて難しいチャレンジをしました。チーズそのものの味が楽しめるので、砕いてサラダに振りかけてもおいしいですよ」(大角さん)

ちなみに、チーズプロフェッショナル協会の会員100人(うち6割以上がワインソムリエの資格持ち)が試食したところ、「生チーズのCheeza(チーザ)」のチェダーチーズ味は、やや辛口~辛口の赤ワインに合うという評価だったそう。今後も手軽に買えるおつまみスナックが増え、進化を続ければ、僕らのお財布事情を考えてもありがたいところ。今夜あたり、お酒とともにコンビニで手にとってみて、そのクオリティを確かめてみては?
(橋川良寛/blueprint)

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