男子の間でまことしやかに囁かれている噂を医師に取材

Hの消費カロリー100m走並み?

2015.04.28 TUE


Sutichak / PIXTA(ピクスタ)
男子の間で昔からまことしやかに囁かれている噂がある――「1回の射精で消費するカロリーは、100mを全力疾走した時と同じ」という説だ。射精後の気だるさや脱力感を考えると、なんだかありそうな気がしてしまうので、男心をくすぐる都市伝説(?)として根付いているのだろう。

もしこれが事実なら、射精3回で300m分。連日がんばろうものなら、1週間でちょっとした中距離走並みのエネルギーを消費することになる。男同士の猥談だと、「Hしていい運動になった」とか「筋肉痛になった」なんて話も飛び出すが、あながち冗談ではないのかも…。ぜひ真相を確かめておきたい。そこで取材したところ、

「射精1回の運動量というのは定量化できないので、これは非常に検証が難しい問題です。極端にいえば、ものすごくアクロバティックなセックスをした場合と、ひとりでおとなしく果てた場合とでは、エネルギー消費量は大きく変わってきますからね」

そう解説するのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生。そこで須田先生が提示してくれたのが、身体活動の強度を評価する「メッツ値」という指標だ。

「メッツ値というのは、活動代謝量を安静代謝量で割った数値で、身体への負荷、あるいは身体活動の強度を評価する際に用いられるものです。たとえば心筋梗塞を患った人が、心臓をどのくらい酷使していいかを示す場合などに使うのですが、これによると通常の歩行が3.0~4.0METs、ジョギングが7.0METs。そして一般的なセックスは1.3METsとされています。つまり強度では、射精は全力疾走には及ばないという、ひとつの目安になるのではないでしょうか」

この数値を見るかぎり、作法にいくら個人差があるとはいえ、1回の射精で100m走と同じカロリーを消費するなんてことはあり得なそう。これは結局、射精後に男子の心身を襲うなんともいえない虚脱感を表した比喩だったようだ。
(友清 哲)

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