実は医学的根拠はなし!メカニズムはいまだに謎

「ストレスで円形脱毛症に」は誤解

2015.05.01 FRI


Aik Siong / PIXTA(ピクスタ)
私事ながら、筆者は受験を控えた学生時代に、円形脱毛症になったことがある。受験勉強のストレスのせいか、気が付くとつむじ部分に五百円玉大のハゲができており、大慌てで皮膚科へ駆け込んだものだ。

学生時代ならともかく、薄毛対策は20~30代になるとリアリティを増してくるテーマでもある。ストレスが原因で脱毛が起きるとなると、ストレスの多いビジネスマンには、無視できない話だ。

「たしかに、ストレスが円形脱毛症を引き起こすよくいわれますが、じつは医学的な根拠はありません。もっといえば、円形脱毛症の原因は自己免疫性疾患とされていますが、はっきりとは突き止められていないんです」

そう語るのは、頭髪治療の専門医。円形脱毛症の犯人はストレスではなかった!?

「過度のストレスが免疫力を低下させたり、ホルモンバランスを崩したり、健康に良くないのは事実です。しかし、それが円形脱毛症につながるという根拠は解明されていません。また、一口に円形脱毛症といっても様々で、いつのまにか治ってしまうケースもあれば、全身の体毛にまで広がってしまう重度のケースもあります。どのような経過をたどるかは解明されていないんですよ」

前述の医師によれば、頭髪からわき毛やすね毛、下の毛まで広がっても、円形脱毛症として扱われるのだという。これは恐ろしい。一体、どのような予防策を講じれば…?

「円形脱毛症もれっきとした病気の一種ですが、AGA(男性型脱毛症)などと違い、明確な治療法は確立されていません。ただ、円形脱毛症から生命を脅かすような大病に発展することはまず考えられませんし、あまり深刻に考えすぎない方がいいでしょうね」

ストレスとの相関関係は確認されずとも、髪にとっての健康は、心身にとっての健康と同じ。つまり、十分な睡眠と栄養の確保に日々努めるのが、結果的に髪の健康に繋がる、というのが専門医からのアドバイスだ。ストレスを溜めないように…と考えすぎることが、かえってストレスの原因にもなりがちなのでご注意を。
(友清 哲)

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