オトナのための最新自動車事情

ファン垂涎の最強のロードカー。マクラーレン『675LT』

2015.04.28 TUE


オトナのための最新自動車事情/ファン垂涎の最強のロードカー。マクラーレン『675LT』
F1チームの名門「マクラーレン」の名は、創始者である「ブルース・マクラーレン」の名に由来する。ドライバーでもあり、チームオーナーだった彼の夢のひとつが、自らの名を冠したロードゴーイングカーの実現。しかし、その夢を叶えることなく、1970年にこの世を去った。それから21年、F1ブーム絶頂だった1991年に発表されたのが、スーパースポーツカー『マクラーレンF1』だ。これをきっかに、「マクラーレン」ブランドの市販車が生まれることとなった。

現在、「マクラーレン」が展開するラインナップは3つ。最上位のスーパースポーツ「アルティメットシリーズ」、主力スーパーカー「スーパーシリーズ」、そして、エントリーモデルの「スポーツシリーズ」だ。先日のジュネーブモーターショーで発表された『675LT』は、「スーパーシリーズ」の最上位に位置する。

■0-100km/hの加速は2.9秒。脅威のハイパフォーマンスカー

『675LT』の開発目標は、徹底した軽量化と最適化されたエアロダイナミクス。加えて、パワーの向上やサーキット志向のダイナミクス、そしてドライバーとの一体感にもこだわった。

コアをなすのは、他のスーパーシリーズでも採用されているカーボン・ファイバー製モノセル・シャシー。しかし、ウインドウ・スクリーンとリア・バルクヘッドはガラスを薄くして、エンジン・カバーもモータースポーツ仕様のポリカーボネート製を採用するなど、全体の3分の1のパーツならびにコンポーネントを変更。同じく「スーパーシリーズ」にライナップされている『650S』より100kg以上も重量削減を達成し、乾燥重量を1230kgまで絞り込んだ。

エクステリアは、空力を追求した結果として生まれた「機能美」と表現していいだろう。新デザインであるフロント・バンパーの下部には、エアフローを効率化するカーボン・ファイバー製フロント・スプリッターを装着。サイドボディの下部を沿うように後部まで伸びる立体的なカーボン・ファイバー製サイド・シルは、フロント・ホイールアーチで発生する乱気流を整流してくれる。

動力面の話をしよう。『675LT』の675は、最高出力675psを表す。トラクションを最適に制御する優秀なドライブトレインを採用することで、0-100km/hは、わずか2.9秒。0-200km/hまでは7.9秒で到達し、最高速度も330km/hを記録する驚異のパフォーマンスを誇る。

■スーパーカーながら従順な乗り味も魅力のひとつ

オンロード走行のための法的基準も満たしつつ、高いパフォーマンスからサーキット志向の高いモデルとなった『675LT』。しかし、乗り味はサーキット仕様のスパルタンさとは大きく異なる。電子制御のプロアクティブ・シャシー・コントロールは高い操縦性と快適性を確保。他の「スーパーシリーズ」でも定評のある7速デュアルクラッチ式シームレス・シフトギアボックスにより最適化されたスロットル・レスポンスとシフトチェンジは、従来よりも最大2倍の反応速度を誇る。

また、新たに開発された「イグニッション・カットテクノロジー」は、シフトチェンジの際、シリンダー内のスパークを一時的にカットするF1譲りの技術アプローチだ。シフトアップだけでなくシフトダウンでも、最速のシフトチェンジを体感できる。もちろん、官能的なエンジンサウンドとともに。

『675LT』は全世界で500台の限定生産モデル。英国での価格は25万9500ポンド。日本円ではおよそ4730万円となる。ライバルである他のスーパースポーツカーの追随を許さないサーキット譲りの性能は、90年代のF1ブームに熱狂した世代にとって、まさに垂涎の的だろう。

記事提供 / 素晴らしきオトナたちへ。モテるオトナの悦びを。[editeur エディトゥール]

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