「村上さんのところ」のように気軽に相談してみたい!

「人生相談したい文豪」1位は?

2015.04.29 WED

世論調査


特設サイト「村上さんのところ」には、「コンプレックスを感じますか?」「どんな英語の授業を受けたいですか?」「球団のオーナーになりたいですか?」などの質問が寄せられている ※画像はサイトのスクリーンショットです
特設サイト「村上さんのところ」がネット上で人気だ。作家の村上春樹さんが読者から“質問”を受け付け、それに回答するというもの。重めの人生相談から、村上さんが愛するスワローズに関する話題まで、様々な質問に答えている。5月13日にはサイトの公開が終了となり、公開されていた読者とのやりとりは新潮社から出版されるのだとか。

村上さんの、質問に対する見事な切り返しを読むたびに思うのは、「ほかの文豪たちだったらどんなふうに答えるのだろう?」ということだ。そこで、過去の文豪たちのなかから「人生相談してみたいのは誰か?」と、20代男性会社員200人にアンケート調査してみた(協力/アイ・リサーチ)。

〈人生相談してみたい文豪TOP10〉
(上位3位まで選択。1位3pt、2位2pt、3位1ptとして集計)

1位 夏目漱石(『こころ』『坊っちゃん』など) 280pt
2位 太宰 治(『人間失格』『斜陽』など) 141pt
3位 宮沢賢治(『銀河鉄道の夜』『雨ニモ負ケズ』など) 117pt
4位 芥川龍之介(『羅生門』『鼻』など) 113pt
5位 小林多喜二(『蟹工船』など) 73pt
6位 三島由紀夫(『仮面の告白』『金閣寺』など) 69pt
7位 司馬遼太郎(『燃えよ剣』『坂の上の雲』など) 63pt
8位 遠藤周作(『沈黙』『深い河』など) 46pt
9位 北 杜夫(『どくとるマンボウ航海記』『楡家の人々』) 43pt
10位 星 新一(『ボッコちゃん』など) 42pt

TOP10に並んだのは、日本の文学史を彩る大作家たち。彼らに寄せられたコメントは以下の通りだ。

●1位 夏目漱石(『こころ』『坊っちゃん』など) 280pt
1位に輝いたのは明治の文豪・夏目漱石。「ポジティブなアドバイスがもらえそう」(27歳)、「気軽に相談できそう」(28歳)など、人生の深遠に迫るようなテーマでもユーモアをまじえて表現する作風が支持されているよう。「先生だったので」(26歳)と、高等師範学校で教師をしていた経歴を支持理由に挙げる声も。実際の漱石は「気難しかった」とも伝えられているが、『坊っちゃん』ばりの江戸っ子アドバイスが期待されている?

●2位 太宰 治(『人間失格』『斜陽』など) 141pt
命日である桜桃忌(6月19日)には墓前に多くのファンが集まる“青春のヒーロー”太宰が2位に。「生き様に共感する」(27歳)、「この方もなにかしら辛い体験をしたと思うから。(自殺をする程辛い何かがあったと思うから)」(22歳)と、悩み多き人生(?)を送った文豪だからこそ、自分たちの悩みもわかってもらえるはず…と期待されているよう。なかには「死に方を教わりたい」(28歳)なんて声も。

●3位 宮沢賢治(『銀河鉄道の夜』『雨ニモ負ケズ』など) 117pt
有名な『雨ニモ負ケズ』の「欲はなく、決して怒らず、いつも静かに笑っている」などの一節が印象深いのか、「夢を持っていそう、勇気づけてくれそう」(29歳)、「辛いことを上手に聞いてくれて、頑張ろうという気持ちにさせてくれそう」(22歳)など、穏やかで聞き上手なイメージがあるようだ。

●4位 芥川龍之介(『羅生門』『鼻』など) 113pt
夏目漱石に師事し、東京帝国大学を優秀な成績で卒業。死後はその名を冠した文学賞が創設された文豪。「人生の本質を知ってそうなので」(26歳)、「人生経験が豊富で適切なアドバイスをしてくれそう」(29歳)などの意見が集まった。

●5位 小林多喜二(『蟹工船』など) 73pt
5位にランクインしたのは、多くのプロレタリア文学作品を残した小林多喜二。「はっきりいってくれそう」(27歳)、「苦労してそうだから」(29歳)など、労働者の立場を代弁してくれそうなイメージが、悩める若手ビジネスマンの共感を集めた模様。ブラックな職場環境に悩んだら、相談してみたいかも…。

ほか、6位の三島由紀夫には「この人が言うならもうファイナルアンサーと思える」(22歳)、10位の星 新一には「奇想天外な回答で夢をもたらしてくれそうな感じがしたため」(27歳)といったコメントが寄せられた。

残念ながら故人に相談することはできないが、小説を通じてその考えに触れることはできる。悩んだときは、作品を熟読してみましょうか。

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト