必ず晴れる日があるという…

予報より当たる?天気の特異日とは

2015.05.08 FRI


ちなみに2013年の「雨の特異日」は、東京が5月24日(金)と6月26日(水)、名古屋が5月7日(火)、大阪が5月7日(火)と7月17(水)なのだそう 画像提供:farmer/PIXTA
もうしばらくすると梅雨入りになるが、不思議なことに「なぜか毎年、この日に限って晴れる…」そんな日があることをご存じだろうか? 原因は解明されていないが、統計的に見ると他の日に比べ、明らかに晴れる確率が高い日があるという。逆にいえばその日の天気はかなりの高確率で“予測”できているともいえるわけだが、いったいどういうことなのだろうか? 気象予報士の佐藤大介さんに、話を伺った

「まずこれは、通常の“天気予報”とは全く別の話です。通常の天気予報は、過去の気象観測や気圧配置のデータをもとに未来の予測(予報)をしています。この予測は様々な要因が絡み合った複雑な予測式により行われています。しかし過去の観測記録を見ると、その予測式だけでは説明不可能でありながら、統計的に毎年よく晴れる日・雨が降りやすい日・台風が襲来しやすい日などが存在するんです。そして、この“なぜかは解明できていないけれど、前後の日と比べてその天気の出現率が極端に高くなっている日”のことを『特異日』と呼んでいるのです」

「特異日」が“特異”たるゆえんは、単に毎年同じ日が晴れやすい(雨が降りやすい)からというだけではない。前後の日に比べ、その日(特異日)だけ、突出して晴れ(雨)の確率が高い、といった特徴があることがポイントだ。そういえば、東京オリンピックの開会式は、晴れやすい日に合わせ設定されたというエピソードを耳にしたことがありますが…。

「『東京オリンピックの開会式の日であった10月10日は晴れの特異日で、それを狙って開催された』という都市伝説があるようですが、これは誤解です。たしかに最近の平年値(1981~2010年)で東京の10月10日前後の晴れの出現率を調べると、10月9日40%、10日70%、11日43.3%と、10月10日はかなり晴れが多くなっています。しかし1964年当時の10月10日は突出して晴れの多い“晴れの特異日”ではなく、普通の日であったことが確認されています」

まことしやかに語られていましたが、その噂は事実ではなかったんですね。それでは、近年の傾向から2013年の5~7月までの晴れの特異日を予測できますか?

「最近の統計から分析すると、東京では5月21日(火)、名古屋では5月21日(火)と6月21日(金)、大阪では、6月6日(木)と7月27日(土)が晴れの特異日となっています。ただ『特異日』は“現時点で結果的にそうなっていることが多い日”というだけ、今後も特異日であり続けるかはわかりません。特異日には明確な取り決めが存在するわけではないので、あくまで参考程度に知ってもらえたらうれしいですね」

残念ながら直近の“晴れの特異日”はほとんど平日ですが、この特異日を参考に有給休暇を取得するのもアリかもしれませんね!

(冨手公嘉/verb)

※この記事は2013年5月に取材・掲載した記事です

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