髪が黒いからといって苦労が足りないわけじゃない!

「苦労が多いと白髪が増える」は嘘

2015.05.08 FRI


Ushico / PIXTA(ピクスタ)
男女とも中年になると、髪に関する悩みや不安が増えてくるもの。特に男性の場合は「薄毛」が最たるものだが、「白髪」を気にしている人もいるだろう。朝のヘアセットの際など、思いがけず白髪が目に留まると、否応なく年齢を意識させられる。

もっとも、年齢にかかわらず「若白髪」が生えやすい人もいるし、苦労やストレスが多いと白髪が増えるとも聞く。白髪を見つけるたびに「最近忙しかったせいかな…」と考えたりもするが、これって医学的な根拠があることなのだろうか?

「苦労の度合いと白髪の量には、直接的な因果関係はまずありません。とくに20代~30代で多くの白髪が発生するような場合は、医学的に『若年性白髪』という名称は付けられていますが、遺伝的なものでなければ、その原因は不明であるケースが大半なんです。ただし、極端に白髪が増えてきた場合、甲状腺の異常による内分泌疾患や膠原病の可能性も考えられるので注意が必要です」

そう解説してくれたのは、医師の須田隆興先生だ。たかが白髪と侮るなかれ。場合によっては重篤な病気のサインであることも考えられるのだ。

「そもそも白髪とは、メラニン色素をつくりだすメラノサイトが減少することで発生するもの。しかし、苦労やストレスによってメラノサイトが減少することは、あまり考えられません。また、一度壊れてしまったメラノサイトを再生させることは困難ですから、もし前述のような病気が原因で白髪が急速に増えているのだとしたら、一刻も早めに治療するべきでしょう」

中年以降になっても髪が黒々していると、「お前は苦労していないからだ」なんて、友だちにからかわれたりするけど、あれはいわば“言いがかり”のようなもの。白髪だから苦労しているとか、髪が黒いからストレスがないとか、そういうことではありませんからね!
(友清 哲)

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