海外で差別された経験は2割超…でも自分もしているかも

外国人に差別意識「多少ある」7割

2015.05.03 SUN

世論調査


「人種差別はよくない!」とわかっている人でも、無意識のうちに加害者となっているかも… 画像提供:Graphs/PIXTA(ピクスタ)
シンガーソングライターのGACKTが、フランスにあるホテルのレストランで人種差別的な体験をしたと自身のブログマガジンで明かし、話題になったのは記憶に新しい。GACKTに限らず、海外旅行や海外出張の際に「人種差別」的な対応をされたことのある人は少なくないだろう。実態を探るべく、海外渡航経験のある20~30代の社会人200人(男女各100人)に調査した。(協力/アイ・リサーチ)

〈海外で「人種差別」的な対応をされた経験は?〉
・ある 22.0%
・ない 78.0%

どんな対応を「人種差別的」と感じるかは個人差もあるだろうが、2割を超える人が“主観的には”そう感じた経験があるようだ。「ある」と答えた44人から寄せられた体験談もご紹介しよう。

●飲食店での差別的対応
「レストランで窓際の席に座ったが、奥の席に移動させられた」(男性36歳)
「レストランに入っても、客席係が案内しない。完全にガン無視する」(男性39歳)
「日本人だからといわれ、バーへの入店を拒否されたことがある」(女性36歳)

まずはGACKTと同じく飲食店で差別された体験談。これが回答者のなかでもっとも多かったが、他にも様々なシーンでの(被)差別体験談が寄せられた。

●言語が不自由であるせいで(?)受けた差別的対応
「フランスのマックでこっちがフランス語が分からないからってナメた笑いをされた」(男性37歳)
「わざと、違う言語で話しかけてきた」(男性39歳)
「アメリカに行って、買い物で、違ったものを出されても、オーダーした 私たちの言い方が悪いと言われ、自分たちは絶対に謝らない」(女性32歳)

●日本人や黄色人種を蔑むスラングを投げかけられた体験
「スラングを言われた(アジア人差別の)」(女性35歳)
「バスに乗ってて降りるときにイエローって言われた」(男性32歳)
「韓国に行ったときに道端で酒を飲んでいた複数のおっさん連中にサルの物まねをされて大笑いされて気分が悪かった」(男性39歳)

一方、GACKTと同様、こうした差別に毅然たる態度をとった人も…。

「ショッピングセンターで友人がカメラで写真を撮っていたら、スタッフに注意をされただけでなく、肌の色に対する差別的な中傷を受けた。その発言が不適切であることから友人がそのスタッフの上司を呼んだところ謝罪を受けた」(男性、38歳)

一部のケースを除き、日本人が国内で人種差別に遭うことはめったにない。それゆえ、海外で差別を受けて、初めて憤りを覚える人も多い。だが、それと同時に突き付けられるのは、自身にもそうした意識が潜んでいないか、という問いだ。日本ではあからさまな差別はなくても、無意識のうちに「白人優位」な表現が浸透していることは、外国人からよく指摘される。はたして自分自身はどうなのか? 皆さんに尋ねたみた結果はご覧の通り。

〈あなた自身、外国人に対する「人種差別」意識が心のどこかにあると思う?〉
・(多少は)あると思う 67.0%
・ないと思う 33.0%

これはあくまで「自身の心に巣食う闇を覗いてみた結果」であって、人種差別を肯定するものでないことは言うまでもない。ただ、程度の差こそあれ、どんな人にも差別意識が潜んでいる…という見方もある。だとすれば、差別意識を自覚していない人のほうが、かえって危険という捉え方もできるかもしれない。少なくとも、自分たちも容易に“加害者”になり得る存在であることだけは確かだろう。

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