大きさよりも乳腺の量が関係あるらしい

胸が大きいと乳がんになりやすい?

2015.05.13 WED


自分の体にきちんと向き合うことは大切なんですね。月に1回は、自己触診で自分の乳房に異変がないかをチェックしましょう。 画像提供:okia / PIXTA(ピクスタ)
「胸が大きいと乳がんになりやすい」――そんな噂を聞いたことはないでしょうか? もし本当なら、胸が小さければ乳がんにはなりにくいということなのか…? 噂の真偽について、乳腺外科の専門医で、検診マンモグラフィ読影認定医の喜多久美子医師にお話しを伺いました。

「乳房が大きいからといって、乳がんにかかりやすいということはありません。乳房の大きさは、脂肪の量によって決まることが多いのですが、乳がんは脂肪ではなく乳腺から発生するもの。乳房が大きくても、乳腺の密度が高いとは限りません」

ただし、閉経後の方で肥満の場合は乳がんにかかりやすいとか。肥満の人は、総じてバストも大きいので、その点では間接的に関係があるとも言えるそうです。では、バストの大きさ以外で乳がんのかかりやすさを左右する要因はあるのでしょうか?

「血縁者に乳がんを患った人がいる場合は、乳がんにかかりやすくなりますね。また、出産経験が無いと乳がんにかかりやすいとも言われています。これは乳がんの発症が女性ホルモンのエストロゲンとかかわっているから。エストロゲンにさらされる期間が長いと、乳がんになるリスクが高まるからです。ところが、妊娠、出産、授乳をしている期間は、エストロゲンの値が下がります。その分、妊娠、出産経験がある人のほうがリスクは下がるんですね」

一方、初潮が早く来た人や閉経が遅い人などは、エストロゲンにさらされている期間が他の人より長いので、リスクが少し高まるのだとか。

バストの大きさにかかわらず乳がんのリスクがあるとなると、大事なのが定期的な検診。日本では乳がん検診は40代以上で毎年行うことが奨励されていますが、自分で定期的に触ってみる「自己触診」は、20代から習慣づけておいたほうが良いそうです。

「生理後の乳房の張りが落ち着いたタイミングで、月に1回、セルフチェックを行うことをお勧めしています。乳がんは、自分でしこりがあることに気がついて病院に来る方も多いのです。早めに気づいて受診すれば、今は乳がんでも8~9割の方は治っています」

しこりがあっても悪性ではないものも多いそう。不安な気持ちを抱えたままにせず、気になるしこりを見つけた場合は、すぐに病院に行って詳しく検査してもらいましょうね。

(相馬由子)

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