シングルマザーになる前に知っておきたいこ

シングルマザーを待ち受ける現実

2015.05.25 MON


年々増え続ける日本の離婚件数。厚生労働省が発表した2014年の人口動態統計によると、年間で22万2000人が離婚していると推計されています。

それにともない、シングルマザーの数も増加しており、2010年には100万人を突破。そのうち母子だけの世帯は約7割にのぼります(総務省統計研修所調査より)。

離婚や死別など理由はそれぞれ異なるものの、お母さんがひとりで子どもを育てながら生活をしていく際には、どんなことが待ち受けているのでしょうか? シングルマザーやシングルファザーの支援を行うNPO法人リトルワンズの小山訓久さんにお話を伺いました。

「シングルマザーになると人生が大きく変わることは間違いありません。大多数の方は新しい暮らしや金銭、仕事の準備が満足にできずに、漠然とした不安をいつも感じています。また、どうしてもネガティブな話になりがちなので、相談する相手も少ない。とくに離婚をされてシングルマザーになる方は、精神的なダメージも大きいので、前向きになれるまで時間が掛かります」(小山さん、以下同)

やはり、母と子だけで生活をしていくのは、苦労も多いようです。また、問題がいつの間にか大きくなってしまうというケースも多いのだとか。

「仕事を掛け持ちしても生活費のやり繰りがいつもギリギリという状況は、シングルマザーの多くに共通することです。普段から頼れるところや相談する相手もおらず、時間もないため、『明日、食べるご飯がない』とか『すぐに、子供の入学金を準備しなきゃ』と緊急の事態になってから、我々のような支援団体を探して相談することが多いです。日々の生活も忙しく大変なので、長期的な生活プランを立てたり、心に余裕を持てるだけの時間も少ないです」

相談する時間や方法がないことに加え、相談するところを知らないなど、日本におけるシングルマザーの“情報格差”も問題のようです。

「欧米では、シングルマザーはライフスタイルの選択肢のひとつとして当たり前になっています。ただ、それが日本で受け入れられるようになるには、まだまだ時間が掛かるでしょう。行政も出来る限りのことはやってくれていますが、シングルマザー向けの直接支援や、情報を伝えることは充分じゃないです。たとえば、リトルワンズでは、ママたちがリアルに集まれる場を月1で開いたり、ネットでいつでも相談できるシステムを提供しています。ママ同士が自然に助け合うかたちで、生活の工夫や自分の置かれている状況、これからのことを聞くことができるんです」

日々、生活していくことでいっぱいいっぱいのシングルマザー。だからこそ、ときには先輩シングルマザーや支援団体を頼り、心の負担を軽くすることが大切なのかもしれません。

(構成・文:末吉陽子/やじろべえ)

記事提供/ママの知りたいが集まる『mamatenna(ママテナ)』

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト