免疫力の低下や下着の中のムレも要注意

カンジダ膣炎、性交渉以外の原因も

2015.05.27 WED


睡眠不足は、カンジダ膣炎の発症だけでなく、女性にとってさまざまな不調の原因になるもの。最近疲れが溜まっているなと感じたら、睡眠をしっ かりとることを心がけましょう。 画像提供:トラノスケ / PIXTA(ピクスタ)
これからやってくる暑くてジメジメした季節。こんな時期にカンジダ膣炎にかかったことがある人も多いのでは? このカンジダ膣炎、性感染症のひとつと思われがちですが、性交渉経験が無くてもかかるとか。どうしてカンジダ膣炎になってしまうのかを、イーク丸の内・表参道の婦人科医・堀出由里医師にお聞きしました。

「カンジダ膣炎の原因であるカンジダ菌はカビの一種で、皮膚や消化管にも存在します。普段からそのカビが、膣の中に入ってしまうことがありますが、症状がなければ問題ありません。何らかの理由で免疫力が下がった時や抗生物質を服用したときなどに、膣の中でカンジダ菌が増えて膣炎を起こすのです」

通常は、膣内の常在菌が繁殖を防いでくれていますが、睡眠不足、疲労などで免疫力が下がった時や抗生物質を内服し常在菌の変化が起こった時などに膣炎が起こります。また、妊娠中もかかりやすいとか。では、予防するにはどうしたらいいのでしょうか?

「睡眠をしっかりとって疲れをためないようにする、風邪などを引かないようにすることですね。また、下着の中が蒸れないような服装を心がけるといいと思います」

おりものシートもムレの原因になるので、必要以上に使わないほうがよいそうです。さらにこんなアドバイスも…。

「膣内を洗浄したり、外陰部を石鹸でゴシゴシ洗いすぎたりするのは、粘膜や皮膚を刺激し、かえって膣炎になりやすくなります。また、トイレについているビデ機能も、使いすぎるのは良くないようです。大腸菌などが膣内に入って細菌性膣炎などになる可能性もあります。泌尿器科の医師によると、膀胱炎などの原因になっている場合もあるようです」

ところで、カンジダ膣炎にかかった場合、どんな症状が現れるのでしょうか? また治療法は?

「症状は酒粕のようなおりものと強いかゆみです。そういう症状が出たら、婦人科へ行って検査と治療をしてください。治療は、膣内に薬を入れて、増えてしまった菌を減らします。また、外陰部の抗真菌薬の塗り薬が出る場合もあります。繰り返しかかる方は、症状が出るとカンジダ膣炎にかかったとわかる方も多いのでどうしても病院に行けない場合は市販薬を使ってもいいですが、症状が良くならない場合は病院へ行きましょう。またカンジダ膣炎を繰り返す方のなかには、糖尿病や免疫不全症などの病気をもっている場合がありますので注意が必要です。」

膣錠を入れて菌を減らせばすぐに症状は改善するそう。強いかゆみやおりものの変化が気になったら、躊躇せずに婦人科へ行きましょう。

(相馬由子)

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