犬にとって過ごしやすい気温は20度前後

夏前に準備!愛犬の「熱中症」対策

2015.06.01 MON


「呼吸が荒くなり、よだれや嘔吐がみられる」。「目の充血」「体がふらついている」などが熱中症のサイン。水を飲ませ、体を濡らすなどして体温を下げつつ、一刻も早く動物病院へ行くべきでしょう 画像:Jaromir Chalabala/PIXTA ※画像はイメージです。記事内容と直接関係ありません
外を歩けば、シャツがじっとりと汗ばんでくるこの時期。そろそろ熱中症に気をつける必要がありそうです。それは我々人間だけでなく、大切なパートナーのワンちゃんも同じなのだとか。犬の熱中症と対策について専門誌『Wan』編集長の川田央恵さんに聞いてみました。

「犬はもともと、寒い地域で誕生した動物なので暑さが苦手。肉球にしか汗腺のない彼らは、人間のように汗をかいて体温を下げるということがうまくできません。暑さに関しては人間よりも弱い生き物だと思ってください」

川田さんによれば、特に暑さが苦手な犬種もいるのだとか。

「ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、パグなど顔がつぶれている犬は呼吸時に熱の放散がされにくいので暑さに弱い犬種です。また、寒さに適応するため、保温効果の高い毛を密生させているシベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート、サモエドなども暑さに弱いですね。それから、また毛色でいえば、太陽光を吸収しやすい黒毛の犬がより熱中症になりやすいと言えます」

その他、肥満の犬、体力のない小型犬や子犬、老犬も熱中症にかかりやすいので、注意が必要とのこと。では熱中症を予防するには実際にどのような対策をとればいいのでしょうか。

「犬種や体質、健康状態などで異なりますが、一般的に犬にとって過ごしやすい気温は20度前後とされます。ですから散歩は日中を避け、早朝や夕方以降にやってあげたいものです。それから散歩の際にはアスファルトからの照り返しに注意してあげてください。熱を持ったアスファルトは夕方になってもなかなか冷えませんが、人間はそれを感じにくい。一方で体の位置が人間よりもずっと地面に近い犬は、その影響を受けやすいんです。あとは、散歩の前後だけでなく、途中でも水を飲ませるようにしてください」

人間の感覚で涼しくなってきたと思えても、必ずしもそれが犬にとって散歩に適した状況とはいえないんですね。他に日常的に気をつけることはありますか?

「車で移動する場合はケージの中にエアコンの冷気が回っているか、窓からの光が直接当たっていないか注意し、水分を適宜与えるように。もちろん、車内への置き去りは厳禁です。それから外飼いであれば、犬小屋に直射日光が当たらないように日よけを作ってあげる必要があります。先ほど挙げたような、暑さに弱い犬はこの時期だけでも屋内に入れてあげたいところです。ただ、室内においても夏場の締め切った状態では、気温は非常に高くなります。ブラインドやカーテンで窓の遮光をし、エアコンでの温度調整が必要になるでしょう」

とはいえ、犬が快適に過ごせる20度前後の室温を保つのは、夏場だとなかなか難しい気がするのですが…。

「確かに人間にとって快適な室温とも少し差がありますからね。ワンちゃん用の冷却マットを設置するなどし、特に涼を取れる場所を作ってあげるのがおすすめです。ワンちゃん自身が移動し、快適な場所を選べるのもメリットですね。冷感素材、ジェル式などがありますが、ひっかいたり噛んだりしてしまうワンちゃんにはアルミや大理石素材の冷却プレートを使用するのもよいでしょう」

なるほど、グッズを活用すれば飼い主もワンちゃんもより健康的に過ごせそうですね。熱中症対策グッズは他にもありますか?

「これは夏場に限りませんが、いつでも新鮮な水をたっぷり飲めるようにしてあげるために給水器があれば便利ですね。最近は水を循環させ、活性炭フィルターを通すことで毛やホコリ、食べかすなどを除去し、水をキレイに保つ仕組みの製品もあるんですよ。また、温度と湿度を測定し、熱中症の警戒度が高まるとブザー音で知らせてくれるといったグッズなどもあります」

いつのまにかいろいろと便利なグッズが登場しているんですね。大事なワンちゃんを守るため、万全の対策で夏を迎えたいところです!
(のび@びた)

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