身体にまつわる都市伝説 第96回

苦労をすると白髪が増える?

2015.06.04 THU

身体にまつわる都市伝説


遺伝的に白髪が多い人はR25世代にだって少なくない。多くのケースはあまり気にする必要はないようだが、重篤な病気のサインであることも考えられるのでご注意を 写真提供/PIXTA
男というのは何かと髪の毛に関する悩みや不安が尽きないものだが、人によっては薄毛よりも白髪を気にしている場合もあるだろう。朝のヘアセットの際など、思いがけず白髪が目に留まると、年を取ったことを意否が応でも意識させられるものだ。

もちろん、もともと体質的に若白髪が生えやすい人もいるだろう。しかしその一方で、苦労や心労が多いと白髪は増えるとも聞く。白髪を見つけるたびに「ああ、最近忙しかったからな…」と納得したりもするが、これって医学的な根拠があることなのだろうか?

「苦労の度合いと白髪の量には、直接的な因果関係はまずありません。とくに20代~30代で多くの白髪が発生するような場合は、医学的に『若年性白髪』という名称は付けられていますが、遺伝的なものでなければ、その原因は不明であるケースが大半なんです。ただし、極端に白髪が増えてきた場合、甲状腺の異常による内分泌疾患や膠原病の可能性も考えられるので注意が必要です」

そう解説するのは、池袋スカイクリニックの須田隆興先生だ。たかが白髪と侮るなかれ。場合によっては重篤な病気のサインであることも考えられるのだ。

「そもそも白髪とは、メラニン色素をつくりだすメラノサイトが減少することで発生するもの。しかし、苦労やストレスによってメラノサイトが減少することは、あまり考えられません。また、一度壊れてしまったメラノサイトを再生させることは困難ですから、もし前述のような病気が原因で白髪が急速に増えているのだとしたら、一刻も早めに治療するべきでしょう」

皆さんのまわりにもきっと、すごく多忙であったり苦労を重ねていたりするのに、黒々とした髪を維持している人は大勢いるはず。やはり白髪を発生させる要因は、遺伝的なものがほとんどなのかも。
(友清 哲)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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