審査基準はケースバイケース

入居審査は誰が何で判断する?

2015.06.07 SUN


部屋探しの際に避けて通れないのが入居審査。入居者の支払い能力の有無や人柄を総合的に判断しているというが、その実情は案外知られていない。そもそも審査しているのは誰なのだろうか?

「入居審査を誰がするかはケースバイケースです。大家さんが完全に不動産会社に業務委託している場合は不動産会社が審査を行います。それ以外ですと不動産会社も審査を行いますが、一般的には最終判断は大家さんが行うことが多いですね。また、最近は、借り手が連帯保証人を立てる替わりに家賃保証会社を利用するケースが増えてきたため、その場合は家賃保証会社が入居審査を行います」(豊商事不動産・津島さん)

なるほど。一口に入居審査といっても、ケースによって誰が審査するかはまちまちということらしい。そうなると気になるのが、入居審査の基準である。たとえば「月額賃料が12万円の部屋なら最低でも月収が30万円は必要」といった明確な基準は存在するのだろうか。あるいは入居者の人柄などは基準に含まれるのだろうか。

「支払い能力の基準については、統一された明確な基準はありません。実際には世帯の合計所得や資産の状況、連帯保証人の支払い能力や社会的地位にも左右されますし、厳しく審査をする会社の場合は『勤務先への在籍確認』や『源泉徴収票や確定申告書の写しの提出』『連帯保証人への意思確認』などかなり細かく審査を行います。ちなみに、入居者の人柄の良さだけで入居が認められることはあまりないと思います。内覧時に大家さん自ら立会って入居希望者とお話している場合は、人柄の良さで審査が緩くなる可能性はあると思いますが、ケースとしては少ないでしょうね」(同)

そういえば何度か引っ越しを経験したが、提出を求められた書類はその時々で違っていた。結局のところ、審査基準は審査をする会社や大家さん次第ということらしい。

しかし、明確な基準がないとはいえ、やはり収入が不安定な個人事業主などは、サラリーマンに比べると審査が通りにくいのではないだろうか。

「確かに個人事業主の審査には慎重になる場合が多いと思います。特に独立・起業したてで実績がない場合の審査は厳しいと言えるでしょう。ただ、確定申告書などで安定的に収入が得られていることを証明すれば通りやすくなりますよ」(同)

独立ついでに引っ越しを、なんて気安く考えていると、住まい探しに思わぬ苦労をするかもしれない。サラリーマンを辞めて独立を考えている人は、くれぐれも慎重に。
(山田井ユウキ)

※この記事は2011年10月に取材・掲載した記事です

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