身体にまつわる都市伝説 第199回

急なダイエットはむくみの原因に?

2015.06.12 FRI

身体にまつわる都市伝説


急に体重を落とすことで、健康を損なっては元も子もない。ダイエットは計画的かつ安全に進行させることが大切だ
夏までに水着の似合う体型を手に入れるためには、そろそろダイエットに本腰を入れなければならない季節。最近はあちこちで多種多様なダイエット法が紹介されていて、「3カ月で◯キロ痩せた!」なんて煽り文句も目に飛び込んでくる。一方で、急に痩せすぎるのは体によくないという話も聞くが…。

「生活習慣病の予防など、健康を維持するためにダイエットが必要なケースもありますが、無計画なダイエットが原因で体を壊すようでは元も子もないですよ。急激に体重を落とそうとすると、それだけ体に負担がかかりますから、注意が必要です」

そう語るのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。須田先生によれば、ダイエットにまい進するあまり必要な栄養素が不足すると、様々な弊害を生むことになるという。

「絶食するなど無理なダイエットに取り組むと、ビタミンや糖質、タンパク質など、本来必要な栄養が不足することになります。それによって貧血や下痢、低血圧など、様々な症状が発生する可能性があります。また、低たんぱくが進行すると、血管内に水分をとどめておくことが困難になり、結果的に体がむくんでしまうこともあるんです」

ダイエットして見た目をスッキリさせるはずが、むくんでしまうのでは本末転倒。また、ビタミン欠乏など栄養素の不足は体の抵抗力を弱め、病気にかかりやすくなるとも須田先生は警告する。では、体に負担をかけない減量の目安はどのくらいだろう?

「これは元の体重にもよるので、明確に“月にマイナス何キロまで”と規定するのは難しいです。ただ、私個人としては臨床の際、肥満の方の場合は現状の5%減を一次目標とするよう、指導しています。このあたりが健やかに痩せるひとつの目安でしょう。食事というのは本来、太る・痩せるという目的で摂取するものではなく、体の機能を維持するためのものだということを忘れてはいけません」

早く結果を求めたくなる気持ちもわからなくはないが、ダイエットはあくまで地道かつ計画的に行うべきなのだ。
(友清 哲)

※この記事は2014年5月に取材・掲載した記事です

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