「怠け者遺伝子」「恐怖遺伝子」…信憑性を専門家が判定!

「浮気遺伝子」はホントにあるの?

2015.06.08 MON


遺伝で決まるのでは? と言われる性質に、「神経質」「新規探求」「外交性」があるが、一番有力な神経質でさえ、研究の結果表れるのはわずかな差のみ。外交性に関しては、まだ遺伝子が見つかっていないそう
「生命の設計図」とも呼ばれ、見た目から体質まで様々なことに影響しているという遺伝子。だが、海外発のニュースでもたらされる「研究結果」のなかには、思わず「ホントにそんな遺伝子あるの?」と耳を疑ってしまうものも。そこで専門家に信憑性を判定していただいた。結果はご覧の通り。

1【浮気遺伝子】(信ぴょう性★☆☆☆☆)
プレーリーハタネズミ(一夫一妻制として知られるネズミのこと)のうち、「一夫多妻」と「一夫一妻」の個体で違いが見られた遺伝子を、『浮気遺伝子』と呼んだのが、いわばネタ元。ただ、研究の追試は行われておらず、信ぴょう性は低いとか。そもそも、たいていことは複数の遺伝子によって決定され、後天的な「経験」や「教育」の影響も受けるので、「この遺伝子一つで決まる」という事柄は少ない。

2【恐怖遺伝子】(信ぴょう性★★★☆☆)
恐怖の感情に関係するという遺伝子は、もともとは「神経質さ」に影響する遺伝子として研究されたもの。それが曲解され、「神経質=恐怖心も感じやすい」とつなげられた模様。遺伝子の型によって神経質さに違いがあることはわかっているが、その差はわずかなもの。現在は、この遺伝子ひとつで決まるわけではないという見方が主流。

3【夫婦喧嘩遺伝子】(信ぴょう性★☆☆☆☆)
これも、もとは恐怖遺伝子と同じ遺伝子から出てきた話です。「神経質だと夫婦喧嘩もしやすいだろう」という推測にすぎない。当然のことながら、相手の性格も関係することなので、遺伝子だけでは決まらない。

4【長寿遺伝子】(信ぴょう性★★★★☆)
寿命に関わるとされている遺伝子は、複数ある。そのひとつの「アポE」には、100歳以上生きる人が多い型と、アルツハイマーになりやすい型があることが様々な人種で立証されている。

5【怠け者遺伝子】(信ぴょう性★☆☆☆☆)
怠け者のマウス同士を掛け合わせたところ、怠ける性質が遺伝したという研究によるもの。ただし、人ではまだ立証されていない。そもそも怠け者の定義も難しい。

6【肥満遺伝子】(信ぴょう性★★★☆☆)
太りやすさに影響を与える遺伝子があるのは確か。そのひとつに、かつて食料が少ない土地に暮らしていた人たちの子孫に受け継がれている遺伝子がある。エネルギーを効率よく蓄えてしまうので、食べ物に困らない現代ではかえって太りやすくなってしまう。

科学的に立証された遺伝子もあるが、「おもしろ遺伝子」の大半はやはり眉唾のよう。話としては面白いけれど、鵜呑みにはしないほうがよさそうだ。

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